この『月々雑感』も6年目を迎えました。
ホームページにご訪問いただいた方に少しでも役立つような記事を綴っていけたらと思っています。月に数度の更新ですがちょくちょく覗いていただければ幸いです。
月々雑感
ハウスメーカーの塗り替え提案そのメリットとデメリット
ハウスメーカーさんでお家を建てた場合に10年周期でやってくる定期点検。そこで外壁塗り替えを提案され塗装を意識し始める方も多いのではないでしょうか。
それをきっかけに、弊社へお問い合わせをいただくケースがありますが、その際、よくお聞きするのが『(ハウスメーカーの塗装は)思ってたより高かった』というご感想です。
実際のところ、町の塗装店と規模、営業形態が全く違いますのでハウスメーカーさんの方が金額は高くて当然かと思います。これは仕方がないことです。
ただ、我々のような町の塗装店と大手のハウスメーカーさん。この2つを比べた場合、価格だけが違うのか?何が違うのか?
前提として、私が感じていることになりますが、ハウスメーカーさんで外壁塗装をする場合のメリット、デメリットをならべてみました。
まずはメリットから。
ハウスメーカーに塗装を依頼するメリット
【その1】ブランドの安心感
やはり家を建てたところでメンテナンスが出来るということ。大手という安心感。これがメリットとして一番大きいのではないでしょうか。大手ハウスメーカーさんのブランド力、町の塗装店がどれだけ頑張ってもこれに勝てることはありません。
【その2】自社のオリジナル塗料
実際はオリジナルと言っても大手塗料メーカーのOEM商品が大半です。ただ、それが悪いと言っているのではありません。と言うのも、ハウスメーカー外装材の中には通常の塗装ではうけつけない外装材、既存塗膜があるのも事実であり、OEM塗料とはいえ、塗り替え塗料の相性が十分に検証されていることもメリットの一つです。
【その3】希望の時期に施工
町の塗装店の場合、3月~5月、あるいは9月~11月。塗り替えシーズンと言われる時期に依頼が殺到した場合はどうしてもキャパの問題で着工時期が先送りになる場合もあるかと思います。
その点、施工班の多い大手ハウスメーカーさんなら、お施主様が要望された『希望の時期』に工事をおさめる事が出来ます。
続いてデメリット。
ハウスメーカーに塗装を依頼するデメリット
【その1】工事価格が高い
冒頭の部分で書きました価格の問題。ハウスメーカーさんで建てられ、一般の塗装店に依頼される方のほとんどが、この価格に引っ掛かりを感じたのではないでしょうか。
ハウスメーカーさんの塗り替えは、㎡単価で言えば、ごく標準むしろ安いくらいだと思いますが、たいていの場合、◯◯安全対策費、△△仮設費、などの諸経費が計上されていて、総合計が高くなっているのが特徴です。
従業員数、規模、広告宣伝費、なにもかも一般の塗装店と違いますので、これはある意味仕方がないかと思います。経験上でいいますと一般塗装店価格の3割程度高くなっているような気がします。
【その2】選択メニュー(塗料の種類)が限られていること。
OEM塗料のみ提案されるハウスメーカーさんであれば、塗料の種類が限られており、その中で塗料選びをすることになります。ですので選択肢としては少ないです。
一般の塗装店は、原則どこのメーカーの塗料であっても入手することができますので、汚れに強い塗料、割れにくい塗料、コストパフォーマンスに優れた塗料など、用途にあった提案することができます。(相性が合う塗料が前提です。)
【その3】施工の品質の問題
最後のデメリットは施工の問題です。施工するのはハウスメーカーさんの社員ではなく塗装店ですから、ベテランの良心的な施工班もいればその逆もいるでしょう。品質にバラつきがあって当然で、それは塗装に限らずどんな世界でも同じかもしれません。
ハウスメーカーさんに塗装工事を依頼する場合は、永く所属している評判のいい施工班(塗装店)に来てもらった方がいいと思われます。
まとめ
ハウスメーカーさんで建てられた一般の方から、よくご質問をいただくのでメリット、デメリットを書いてみました。まとめますと、
メリットとしては、
・安心感・一定の塗料品質・希望時期の施工。
デメリットとしては
・高価格・塗料の選択肢が少ない・施工品質のバラつき。
ということになります。よく、『ハウスメーカー信者』とネガティブな意味で揶揄されることもありますが、私自身が現場調査で外装を見た時、ハウスメーカーさんのお家は、同じ年数のお家に比べ傷みが少ないと感じています。これは、お家の構造、躯体がしっかりしている証拠です。
メンテナンスである外壁塗り替えに限って言えば、安心感を得るなら、大手ハウスメーカーの塗り替え。実利をとるなら塗装店。といったところでしょうか。
思いついたまま綴ってみましたが、ご参考になさってください。
※あくまで自分が感じたことを主観として書いていますので、そのあたりはご了承ください。
謹賀新年 2016
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
ほとんど出かけることのなかった正月休みですが、唯一成田山だけは家族でお参りに行ってきました。
画像をアップしながら、う~ん、どこかで見た風景と思っていたら去年も同じ光景をUPしていました(笑)
何気ないことですが、こうやって無事に家族全員でお参りに来られたことに感謝したいと思います。
明日から業務スタートとなります。現場作業が7日からです。本年もよろしくお願い致します。
2015年 感謝
午前中に、お客様のところへ訪問し今年の業務は終了致しました。
午後は空いた時間でPCの中に入っている写真を整理していたのですが、懐かしい写真がでてまいりました。社長TVに提出した時の画像だと思います。
22年くらい前、たしか21、2歳くらいの時だと思います。場所は忘れましたが、姫路のどこかで工事塀を塗っている時の写真です。
当時は刷毛塗り全盛の時代ですので『塗る』ということだけを言えば今の10倍早く塗っていたと思います。それだけ体力は有り余っていました。ただ一つ残念なのはサービス業の人相でないことです(笑)
この頃は、これだけ長く塗装業に関わるとは思っていませんでした。これしか知らない、という事もありますが、塗装が好きなんだと思います。
そんな塗装業で一般の方からご依頼いただけるのは自分にとってありがたい時代になりました。そうでなければ今でもこんな顔してペンキを塗っていることでしょう(笑)
さて、今年一年たくさんの方からご依頼いただきました。皆様のお陰で無事一年を越すことが出来ます。本当に本当にありがとうございます。
来年も、引き続き弊社エイケン工業をご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
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ペンキやさん
『似合わない!』と言わないでください。
本人が一番自覚していますから(笑)
刷毛・ローラーなどの資材メーカーである好川産業さんのFBページでご紹介のあった絵本『ペンキやさん』をさっそく購入しました。
仮設足場から始まり外壁塗り替えが完了するまでを物語にした絵本で、意外にも塗り替え工程がしっかり書かれております。
これをテーマにした作者さんもすごい(笑)
絵本の中でペンキ塗りに興味をもった女の子が妄想したりするのですが、その描写に思わずクスっと笑ってしまいました。
塗り替えの工事は2週間くらいの期間です。小さいお子さんから見ても非日常のようで、工事完了し数日経ったお客様から『インターホンが鳴るたび、娘が「とそうやさん来たんかな?」と言うんです』と笑い話で聞いたことがあります。
やはりそれぐらい印象に残る一大イベントなのかもしれません。
裏表紙の絵は、刷毛をもち安全帯を付け洗浄を真似している姿。いや、充分に癒やされました(笑)
癒されると言えば、今月のわん子も掲載しました。お伺いした先にいる愛くるしいわんちゃんを前々から紹介したいと思っていたのですが、お願いしてみるとけっこうあっさりOKでしたのでご紹介しています。ぜひご覧ください。
今月のわん子
さて、年末までもう一息です。事故がないよう頑張っていきます。
訪問販売で外壁塗装を依頼する際に気をつける5つのポイント
「訪問販売で外壁塗装を提案されたのですが、この金額は妥当でしょうか?」
というご相談の電話をお受けする事があります。本日もありました。
数年前は悪徳リフォームとかでだいぶ世間を賑やかした訪問販売。
私自身、全ての訪問販売業者が「悪徳」とは思っていませんが、今までの経験上マイナスの部分を見聞きしているだけに、もし依頼するのであれば注意しなければならないポイントが5つあります。
①知らない人を屋根には登らせない。
「屋根を点検します。」と言われてもなるべくなら断った方がいいです。
最近も昔から知り合いのオーナーさんからご相談がありました。賃貸でお貸ししているお家に訪問販売業者が来たらしく、ついつい屋根に登らせてしまったのだそうです。
すると案の定
「屋根瓦が割れています。交換してズレ防止の工事をしなければいけません。落下したらえらいことです」と契約を迫られたとのこと。
実際に割れていたのか?
それとも業者が割ったのか?
こればかりは分かりません。もっと言うと故意でなかったとしてもバランスの悪い屋根瓦の上で踏ん張ると割れることは多くあります。日本瓦なら特にです。
知っている人やこちらから依頼した人ならともかく、突然訪問してきた見ず知らずの人間に自分の家の屋根に登らすことはいいことではありません。お断りしましょう。
②契約を急かせる業者はダメ
「今日中に契約をしてくれたらこの分を値引きします。」
「値引きキャンペーンは今日までです。」
そう言われたとしても、契約を急かすような業者さんは良い業者とは言えません。
外壁塗装は通常であれば100万円ちかくする買い物になります。一般論で言えば軽4輪の車を購入するくらいの金額になるでしょう。即決で軽4輪の車を契約するでしょうか。しないと思います。
高額であるからこそ、じっくり熟慮し判断する。当たり前のことですが冷静に対応することが重要と言えます。
③大幅な値引きをする業者もダメ
さきほども言いましたが契約の際の大幅な値引き。これは最初から想定されている値引きです。
過去にお客様から見せて頂いた見積書の中でこのようなものがありました。
総合計金額が180万円で値引き額70万円の合計110万。
この時も「70万円引きが出来るのは本日限りです。」と言われたそうです。
こう言われれると110万円が安く感じるから不思議です(笑)
すると最初の180万円は何だったのか?という話になりますので見せかけの金額に惑わされてはいけません。
④自社のオリジナル塗料を使用
オリジナル塗料となるものの多くは大手・中堅塗料メーカーがだしているOEM塗料になります。要はラベルを替えているだけなのですが、逆に言えばそれほど粗悪なものではありません。
ただ、それよりも問題なのは営業マンの塗装に対する知識不足です。外壁塗装はどんな塗料でも塗ったらいいのではなく、既存下地との相性などを計算に入れて提案しなければなりません。
「この塗料で塗れば30年もちます」
といったようなオーバートークは、後々問題が起きる可能性も高いです。
⑤施工するのは塗装業者です。
とうぜんですが、訪問会社さんに依頼したとしても施工するのは一般の塗装業者になります。
そこの訪問会社に長く所属している塗装業者さんなら問題は少ないかもしれませんが、腰掛け程度に所属している塗装業者さんだと責任感が希薄になります。
いい塗装業者に当たればいいですが、悪い業者がくると施工面で期待するには無理があります。
訪問販売業者に対する正しい対応は?
最初から依頼する気がない場合は、対応しないことです。玄関口にでないことが一番ですが、対応してしまった場合は「身内に塗装(建築)業者がいる。」と言うことです。
・親戚が建築業をしているので一度聞いています。
・息子が塗装業をしているので聞いてみます。
などでいいかと思います。
まとめ
だいたい思いついた事を綴ってみました。先日は訪問販売で契約し工事期間中の方からご相談がありました。
「使っている材料をネットで検索したところ、どうも契約と違うものを使っている」とのこと。
契約前なら何とでも言えますが、工事期間中に相談されても正直返答に困ります。
問題ないですよ、というのも無責任ですし、問題ですね。というのもそのお施主様を不安にさせる事になります。
結果論ですが、ただ一つ言えることは後でネットで調べるくらい信頼していないのであれば最初から契約すべきではない、ということです。工事品質や内容を求めてる方にとっては訪問販売の業者さんは依頼先としてあまりむいているとは言えません。
誤解を恐れず言うなら、工事に対してこだわりがない方なら訪問販売業者さんに依頼していいと思います。どんな世界でもまともな業者もいればその反対もあります。それでも最低限は会社の経歴くらいは確認しましょう。
もし契約したにも関わらず解約がしたい場合は以下をご参照ください。
(国民生活センターのリンクになります。)
契約の解除する方法 クーリングオフについて
契約等の相談について