防水工事の施工方法
塩ビシート機械的固定工法のご紹介をします。
ベランダ防水や屋上防水のご依頼でご訪問したとき、すでに床面がボロボロになっている場合があります。
お話をお聞きすると、お客様ご自身が過去にホームセンターの防水材を塗っているケースが多いのですが、そのような状態でいざ防水工事をする時、通常そのボロボロになった防水材の撤去からし始めなければなりません。
・既存防水材の撤去
・不陸調整
・下地塗り
と工程がかさんでしまい、結果どうしても下地調整費としての比重が大きくなり防水工事全体の金額が高額になってしまいます。
(※例えプロが施工していたとしても現在膨れ・剥がれ等の不具合がある場合も同様です。)
この塩ビシート機械的固定工法(塩ビシート絶縁工法)の特徴は下地が傷んだままでも、簡単な下地処理で施工でき(※程度によります。)
尚且つ、耐久性が抜群です。
また屋上下地とシートの間に空気層をいれる絶縁工法になりますので
屋上防水の後によく起こる膨れ(ふくれ)の心配もありません。
・戸建て住宅、陸屋根タイプの屋上、ルーフバルコニー
・マンション屋上
・ビル屋上
などに使用できます。施工工程をぜひご覧ください。
◇ 施工前
◇ 施工後
① 施工前の状態です。 現在雨漏りがしているとのことでご依頼いただきました。応急処置も考えましたが前回の防水から10年以上経っていますし、根本的な解決にはならないということで塩ビシートの絶縁工法を提案いたしました。 |
② 清掃 凸部を取っていきます。 |
③ 通気マット張り込み 湿気を逃し、下地の不陸を緩和するはたらきがあります。床部分に敷き詰めます。 |
④ 鋼板取り付け 入り隅に鋼板を取り付けていきます。 |
⑤ ディスク取り付け マット上の印がある部分にディスク盤を取り付けていきます。 |
⑥ 改修ドレン設置 塩ビシート専用の改修ドレンを設置します。 |
⑦ 塩ビシート張り込み 正式にはポリ塩化ビニル樹脂を主成分とした合成高分子系防水シートになります。これもマットと同じく全面に敷き詰めます。立ち上がり部はボンドを塗り張っていきます。 |
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⑧ 溶着剤塗りこみ 溶着剤(接着剤)を塗ってシートとシートのジョイント部を張り付けていきます。これでシートとシートが一体化します。 脱気筒部分も同様に張り付けます。 |
⑨ ディスクヒーター 最初の方で取り付けたディスクと塩ビシートをヒーターの熱でくっつけます。 |
⑩ 端部処理 ※笠木周辺からの雨漏りの場合は既存の笠木を撤去して新設しなければなりません。その時は塩ビシートを笠木の天端部分まで張り込むことになります。 |
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⑪ Uシール シートとシートの接合部分に問題がないか確認したのちUシールと呼ばれる特殊溶剤を接合部分に塗っていきます。 |
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これで完成になります。もう雨漏りの心配はありません。
現在防水をお考えの方で
・下地が傷んでいる
・長年防水工事をしていない
・陸屋根から雨漏れをしている
等にあてはまる場合はこの塩ビシート機械的固定工法をおススメしています。ぜひ弊社までご相談ください。