お客さま
『屋根の縁切り(えんきり)ってなんですか?』
永濱
『はい、縁切り(えんきり)とは屋根塗装の際
必ずしなければならない塗装工程です。』
(※カラーベスト等の化粧スレートを塗装する場合)
戸建て住宅などで普及しているカラーベストやコロニアルと
いった屋根の塗り替え工事に、必要な屋根の縁切り作業の紹介です。
屋根の『縁切り』とは?
カラーベスト、コロニアルといった薄型化粧スレートと呼ばれる屋根材は、よくよく見ると表面に溝がついています。
この溝は単にデザインとしてあるわけではなく、屋根材下に雨水が侵入した時排出する役目があります。
屋根材重なり部分のほんのちょっとした溝ですので、屋根塗装をする事によって塗料でふさいでいでしまい、そうなると侵入 してきた雨水が排出されなくなり、 屋根下地の腐朽や雨漏りの原因にな ってしまう事があるのです。
そのために、塗装工事完了後に、塞いでしまった隙間を
カッター等で取り除く 作業を『縁切り』と言います。
つまりカラーベストやコロニアルといった屋根塗装で縁切りをしなかった場合逆にお家を傷めてしまうといった結果になる事もあるわけです。屋根材の下地と言えば野地板と呼ばれる木質の板ですからそれらが腐っていくわけですね。
屋根の塗装工事に『縁切り』は必要なものですが、現実には完了した屋根に登る事やカッターで仕上がった塗装面を傷つける事に以前から抵抗感がありました。
ですが、ここ数年はセイム社は『タスペーサー』の存在がそれらを解消してくれました。
初めてこれを見た時に唸りました。
なんと便利な物を作ってくれたのかと(笑)
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これがタスペーサーです。 考えた人はノーベル賞ものですね。 |
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〇で囲っているところが屋根材の継ぎ目になるのですが、それの左右15cmの場所に差し込みます。ダブル工法と言いますがメーカー推奨のやり方です。 ※写真は切れてますが反対の右側にも入れます。 |
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タスペーサーは、手差しで簡単に挿入できます。間違っていけないのは下塗り(シーラー・プライマー)後に挿入する事です。 |
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〇で囲んでいるのが差し込んだ後です。 これをやる事により長期的に下地への通気性を確保できます。 最新のセイムさんの実験では野地面上の湿度をも下がる事が分かっています。 |
※但し、 隙間が4mm以上ある場合は、使用しなくてもOKです。
最近ではお施主様のほうから
『縁切りはしてくれるんですよね?』と言われる事があります。
ネットで検索されたのでしょうがスゴイ時代ですね。
ご安心ください。
永建工業では『タスペーサー』を標準仕様にしています。