お伺いした雨漏り例
■ 天井からの雨漏り 屋上の防水層が切れていた為に |
■ 天井からの雨漏り 内部までは浸透していませんので |
■ 壁からの雨漏り 床の間に荷物を置いていた為、 |
雨漏りがするとの事で木造3F建てのお宅に調査に伺いました。
3Fの窓際から天井にかけて内壁が濡れています。
お客様によると『屋根から漏れている』との事でしたので、屋根に上って調べてみました。
陸屋根と呼ばれるシート防水を施した屋根になります。
シートの継ぎ目・立上り・ドレン廻り それらを ひとつづつ確認しながらチェックしていきましたがどこを見てもそれらしい箇所はありません。
通常の経年変化によりトップコートは剥離部分が見れましたが、雨水が浸入するような箇所は発見できませんでした。
他の可能性を調べるため、散水検査の前に、外壁を確認しておこうと3F窓から覗き込んだのが (2)の 写真です。どうやら、壁に走るヒビが雨漏りの原因と直感しました。
|
|
(2)-写真 クラック【割れ】から 雨水が入ってました。 |
(3)-写真 コーキングを 擦り込みました |
通常、散水して雨漏れ箇所を確認するのですが、その日の夜から大雨が降るとの天気予報で、時間はありません。
経験上、壁面のひび割れが雨漏りの原因で、ほぼ間違い無いと思われましたので、苦肉の策で、 窓からひび割れ箇所にプライマーを塗り、更にコーキング剤を擦り込む(3)という防水処理を 行いました。
それ以降、雨漏りは止まったとの事で喜ばれました。
コーキングの上に塗装したわけでもなく、見た目は少し不細工なのですが、応急処置と言う 意味では、役割りを果したと思います。
雨漏り箇所を見つける場合、これは好例で原因特定が難しく、雨漏り原因の発見が長時間 に及ぶ場合があります。しかし、とりあえずの応急処置としては、これで安心できます。
また、雨漏りにより、家屋内部の構造物(柱や梁など)を常態的に濡らしてしまうと、シロアリの好む 環境を作ってしまう事にもなります。
上の写真までいくと塗装や防水の問題ではなくなります。
雨漏りは、晴れると忘れてしまう事もありますが
大切なお家にとって「大敵」です。