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長持ちするシーリング(コーキング)材の選び方とは

切れず.jpg
よくご訪問した先での、お悩みとしてシーリング材の劣化があります。

▼シーリング材が破断している状態。

シーリング劣化 (2).JPG

 

▼シーリング材が劣化して青い下地が見えている状態。

シーリング劣化 (3).JPG

サイディングとサイディングの間をつなぐシーリング。
劣化の原因の主な理由として

・建物の構造・立地・環境
・シーリング材の選択


があげられます。
ここではサイディング塗装時に重要な、シール打ち替え工事について弊社が使用しているシーリング材をご紹介致します。

 

弊社がサイディングの場合、使用しているシーリング材は
オート化学工業のオートンサイディングシーラント。

もうひとつは同じくオート化学工業の
オートンイクシードです。

※オートンイクシード15+はオートンイクシードに名称変更しています。

 

どちらとも種類はウレタンになります。ウレタンと言えば紫外線に弱く、通常サイディングのシーリング打ち替えには不向きなもの。

しかし、このウレタンは通常のウレタンと似て非なるもので

・破断するまでの伸び率。
・紫外線、風雨による耐候性。

この二つの性能を高めているのが特徴です。ですのでネオウレタンと呼ばれ、オートンサイディングシーラントに限って言えば発売から20年を超えており大手ハウスメーカーにも採用されている実績があります。

 

オートン打設 (1).jpg オートン打設 (4).jpg

なぜ、他のシーリング材に比べサイディングにむいているのか?そのあたりを綴ってみます。

まずは、オートンサイディングシーラントから。

 

オートンサイディングシーラント

 

理由1.jpg

下の画像が耐久性実験の結果です。耐久性実験とは、お湯に浸したり引っ張って冷却したり、また熱を加えたりと、現実の環境に模した実験の事です。

耐久性実験.jpg 耐久性実験 (3).jpg 耐久性実験2.jpg
1成分形変成シリコーン 1成分形ポリウレタン 2成分形ポリウレタン
5 (2).jpg

耐久性実験 (4).jpg

2成分形変成シリコーン オートンサイディングシーラント

 

他のシーリング材が割れ、剥離が起きているにも関わらず、オートンサイディングシーラントは全く異常が起きていません。

 

 
理由2.jpg

屋外暴露実験です(3年経過時点)下の画像は実際に外に置いた状態で変化を見た状態です。

材料 オートン
サイディング
シーラント
1成分形変成
シリコーン
2成分形変成
シリコーン
1成分形
ポリウレタン
2成分形
ポリウレタン
  暴露実験 (1).jpg 暴露実験 (2).jpg 暴露実験 (3).jpg 暴露実験 (4).jpg 暴露実験 (5).jpg
汚れ × ×
変色 ×
クラック ×

※―は汚れで評価できず

 

続いては促進耐候性試験(1000時間照射時点)の様子です。紫外線照射と散水を試験サンプルに繰り返し行い劣化状況を見たものです。

材料 オートン
サイディング
シーラント
1成分形変成
シリコーン
2成分形変成
シリコーン
1成分形
ポリウレタン
2成分形
ポリウレタン
  促進実験画像 (1).jpg 促進実験画像 (2).jpg 促進実験画像 (3).jpg 促進実験画像 (4).jpg 促進実験画像 (5).jpg
変色 ×
クラック × ×

こちらもご覧のとおり、オートンサイディングシーラントは変色、クラックともに異常は見られません。

 

 

理由3.jpg
 
オートンサイディングシーラントは仕上げ塗料を汚染しません。それは可塑剤が入っていないためです。可塑剤とはシーリング材の柔軟性を保たせるために入れる添加物のこと。シーリング材の性質を改善する役目があるのですが、その一方で耐久性・耐候性・汚染性・接着性を低下させてしまいます。

また、可塑剤がシーリング材に入っていると、塗装した後にブリード現象(黒ずみ)が起こりやすくなります。

ブリード現象.JPG

ブリード(黒ずみ)している様子。

 

理由4.jpg
引張接着性試験
 
04引張①

 
左がオートンサイディングシーラント、右が1成分形変成シリコーンです。

これも可塑剤が入っていないため接着性が良好です。また専用プライマーを使用することにより優れた接着を確保します。

 

理由5.jpg

これに関しては、私が説明するよりも下記の動画をご覧ください。

 

 

これが、オートンサイディングシーラントです。横揺れに強い応力性。同じサイディング用のシーリング材でもこれだけ伸びが違います。
期待耐用年数は10年。これは化粧仕上げだけの数字ですので、この上に塗膜を1層重ねるとこれ以上の期待ができます。

続きまして、オートンイクシードです。

 

オートンイクシード


ikusi-do

 

 

オートンイクシードは特殊高耐久ポリマー『LSポリマー』を配合する事により、耐久性を上げた次世代型のシーリング材です。長期に渡りお家を紫外線・雨水から守ります。

ずっと柔らかい

どんなシーリング材であっても打ちたては柔らかいのは当然のこと。時間が経てば経つほど固くなり、スカスカ状態になってしまいます。

イクシードはLSポリマーの配合により長期間の柔らかさを実現しました。

 

 

 

シーリングの価値は、引っ張る力の『耐ムーブメント性』と躯体にどれだけ引っ付けるかの『接着力』で決まってきます。どちらがかけてもダメなわけです。

イ4

①50℃24時間30%圧縮 ②23℃24時間放置
③繰り返し試験(±30%×4000回繰り返し、速度:5回/分)

上記1サイクルを10年のダメージと想定し、3サイクル(約30年分)実施。見事試験に合格しました。

 

 

 

抜群

154

サンシャインウェザオメーターによる促進耐候性試験。

これは塗膜試験でもよく使う耐候性試験です。太陽光、降雨を模しての実験。実際に現実世界と同じ環境が作れるかというとそれは分りません。誤差は必ずあるはず。

それでも、 4000時間(現実世界の20年相当)あてて、ひび割れ一つないのは驚きです。

 

  
ちなみに、以前はオートンイクシード15+となっており『15+』というネーミングは期待耐用年数が15年以上としていたのですが、実験結果では15年をゆうに超えることから『15+』の表示は外したと聞いています。

 
あくまで机上の実験ですから想定であり、現実には・立地・環境・建物の構造によりどうなるかは分かりません。


ただ、そうであっても実験ですら結果がでないものもあり、評価の高いものは使うにこしたことはありません。

また、耐久性のいいものを使うのはメンテナンス周期を遅らせることになります。

再塗替えの際には撤去に困難しそうと別の心配がありますが・・(汗)

 
さて、続きまして、シーリングの作業工程になります。

シーリング工事 作業工程

 

①施工前の状態。既存シールは劣化していいます。
②シーリング撤去。

サイディングボードの素地が出るまでシーリング材を撤去するのがポイントです。

シール手順 (6)
③専用のプライマーを塗ります。

ボードとシーリング材を接着させるためのいわばボンドの役割をします。塗りムラ、カスレがないようしっかりと塗るのがポイントです。

シール手順 (7)
④シーリングを打ちます。

奥までしっかりと入れ込みます。

シール手順 (8)
⑤ヘラで余分なシーリング材を撤去し、ならしていきます。
シール手順 (9)
⑥テープを剥がして完成です。塗装する場合は、このあと数日乾かしてから塗装スタートです。
シール手順 (10)

 

オートンサイディングシーラント・イクシードの欠点


まとめ

ご覧いただいた様に、オートンサイディングシーラント、オートンイクシードが耐久性・耐候性・汚染性・接着性に優れているのは、可塑剤を含んでいない完全ノンブリードタイプでありながら、低モジュラスを実現したシーリング材だからです。

 
欠点はないわけではありません。乾燥がひじょうに遅いです。打って間ナシはベタつくため養生期間をしっかりとってからではないと、下塗り工程に進む事が出来ません。
つまり工事屋泣かせの材料です。
短い工期をご希望のお客様にはむいていません。

 

あと、もう一点。
ご存知かもしれませんが塗料は塗料メーカー、シーリング材はシーリングメーカーになります。
これは外壁塗装をする上で重要な事です。

 

大手塗料メーカーのほとんどが、シーリング材の上に塗装をする事を推奨しておらず、塗装を先に終わらせてから、シーリングを打つ、後打ちを推奨しています。
というのも、塗料とシーリングの相性はどうか?という問題があるからです。

 

いくらいい塗料、いくらいいシーリング材を使っていてもお互いの相性が良くなければシーリング材の上に塗った塗料に不具合が起きるかもしれません。それは可塑剤の入っていないオートンのシーリング材であっても同じ事です。
 

そのため
弊社では使用する塗料とシーリング材の密着テストをオート化学工業さんに依頼し、合格がでた場合のみ使用しています。

オートンサイディングシーラント、オートンイクシードでサイディングの外壁塗装をご希望の方は下記までご連絡ください。
 

オートン修了書

 

 

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