この『月々雑感』も6年目を迎えました。
ホームページにご訪問いただいた方に少しでも役立つような記事を綴っていけたらと思っています。月に数度の更新ですがちょくちょく覗いていただければ幸いです。
月々雑感
ハナコレマイスター
先日、日本ペイントまで行ってきました。ハナコレマイスターの試験を受けるためです。
ハナコレマイスターとは外壁の色彩に特化した日本ペイントの個人資格。もちろんマイスターにならなくてもお客様に色彩アドバイスは出来るわけですが『より深く』という意味で受講して来ました。
大阪に本社がある日本ペイント。ふだん弊社の主力塗料として提案させていただいていますが、ここに来るのは初めてです。
入口には銅像があり、左の方が茂木重次郎さん。1881年に日本ペイントの前身である光明社を設立した創業者。
右の方が小畑源之助さん。大正9年世界恐慌の余波で窮地に陥った経営を一切任せられて、大改革を実行して建て直されたことから、「日本ペイント中興の祖」とよばれているそうです。
さきほどインターネットで調べました(笑) それにしてもですが1881年といえば今から130年以上前の事、歴史を感じますね。
さて、ハナコレマイスター講座の午前中の様子です。
テーマは色彩について。『可視光線』『ナチュラルハーモニー』今まで生きてきて初めて聞くワードにチンプンカンプンです(汗)
その中でも印象に残った言葉は『師在自然』。文字通り自然に師あり、という意味ですが都会であっても、田舎であっても、自然と調和がとれなければいけないという考え方です。
塗装工事で言えば、周りの景観を害した外観ということで裁判になったとニュースで見たことがあります。
裁判は特殊な例かもしれませんが、ふだん住宅街を歩いていても周りと調和がとれていない?あるいは周りから浮いた?外観を見ることは少なくありません。おそらく御施主様の強い要望で塗っているのでしょうが、そのあたりは業者として気をつけたいですね。
午後は日本ペイントの一押し塗料パーフェクトトップについて。
講師は原島塗装店の原島さんでしたが写真を撮るの忘れました。というよりもその後に試験が待ち構えていましたので、そんな余裕がなかったのが実状です。
以前に書いた記事。原島さんについてはコチラ
講習がすべて終了してから、一時間の試験です。
誰でも受かるだろう。となめてましたが、めちゃくちゃ難しかったです。今回のハナコレマイスターは大阪と東京で開催されており、東京では不合格者続出と聞いていましたが、その噂通り難問だらけでした。自信ないな~と思っていましたが、、、
後日、合格証が届きました(^_^)vあれで受かったのかと一番本人が驚きましたが、再試験はまぬがれたようです。
ハナコレマイスターは次回開催の予定がなく、もしかするとこれで最後かもしれません。実は数年前に受けようとしましたが仕事の都合で断念。ですので今回は受けておいてよかったです。
これからは、今回勉強した事を活かしていきます。
最後に、日本ペイント新商品のご案内です。日本ペイントでは毎年新商品をだすのが決まりだそうで、今年も新たにラインナップされました。
◇ファインパーフェクトトップ
新しく発売されたファインパーフェクトトップは樋・庇・雨戸などの付帯部に塗れる溶剤型の塗料です。今までのパーフェクトトップは水性の外壁用ですので付帯部に塗れませんでした。これからは外壁・付帯部ともにラジカル制御型での塗装が可能です。
弊社は付帯部をフッ素に切り替えましたので使う事は少ないかもしれませんが、塗った時の隠ぺい力に優れていると聞いています。一度は使ってみたいですね。
◇パーフェクトトップ ローズ
パーフェクトトップ ローズは塗るとバラの香りがする塗料です。外壁塗装の際の匂いは塗装工事において避けられないものです。それが気になる場合は、このパーフェクト ローズがいいのではないでしょうか。塗ってから一週間程度は匂いが持続するそうです。
日本ペイントが提案するお客様自身が塗替えを楽しみましょう、というコンセプトで発売されました。 が、洗剤みたいなネーミングだ。と思ったのは僕だけではないでしょう(笑)発売して間もないので当然塗った事がありませんが機会があればぜひぜひ塗って見たいですね。
その他にも、ファイン4Fセラミックの高弾性タイプも発売されました。これは硬化剤を弾性用に替えるだけで高弾性仕様になる、という優れもの塗料です。これは近々使う予定です。
試験に受かったから言う訳ではありませんが(笑)
今年も日本ペイントの塗料を推していきます。
公憤を持った塗装屋
以前からお世話になっている行政書士の先生が交流会を開くという事で参加してきました。
その交流会には関西塗魂のメンバーが集まってくれて、それだけでもありがたいことなのに塗魂ペインターズの事務局長である(有)麻布の池田社長もわざわざ名古屋からご参加くださいました。
池田さんと言えば、日本で一番有名な塗装店の社長です。
以前、東京かどこかで全国の名だたるリフォーム店社長が講演するという催しがあって池田さんの講演だけは即日満員御礼となったという伝説の持ち主。
同じ団体に所属しているので、身内びいきで言う訳ではありませんが、この方ほど人間味に溢れている方もそういないんじゃないかと思います。これがオーラというものなのか分かりませんが、初対面でも会った瞬間に池田ファンになってしまうから不思議です。
現に今回の交流会で、ある塗料メーカーの新人営業くんを池田さんにご紹介したところ、いたく感動して汗だくになっていました。興奮して夜眠れたか心配(笑)
こんなこと書くと怒られるか?
ご本人からクレームがあったらこの記事を消しますので、
あるエピソードを一つ。
大阪に若手社長が経営している塗装店がありました。彼はある特殊な塗装をこれから売りだしていこう、と考えましたが実績ゼロ、知識もゼロ。どうやったら受注出来るのか分かりません。
そこで誰かその塗料について詳しい人に相談しようと、以前から知っている池田さんに電話をかけました。
と言うのも池田さんの塗装知識は相当なもので、我々専門店が舌を巻くほど。塗料に関してもメーカーの担当者より精通しているのは教科書に載っていない現場知識を持っているからです。
池田さんに相談する若手社長。最初の数分は普通に話していたそうですが、池田さん電話で話してる事にもどかしさを感じたのか「こんなこと電話で説明出来んから、今から大阪に行く」と言い電話を切ってしまいます。
時計の針は夜の9時すぎ。池田さんの住んでいる名古屋から大阪まで車で飛ばしてもゆうに2時間を超える距離です。
(ほんとにこんな時間から大阪まで来るのか?)と若手社長は半信半疑だったそうですが、深夜の12時前にチャイムが鳴るので出てみると、玄関の前にニコっと笑った池田さんが立っていたそうです。
この話はその若手社長から聞いたのですが、池田さんならあり得る話だと思いました。そんな人なんです。同じ塗装業界で困ってる若手がいれば放っておけない。頑張ってる若手が可愛くて仕方がないんでしょう。
「この業界はこのままではダメだ。もっともっと良くしたい」など自分の私欲以外に奮い立つことを「公憤(こうふん)」と言うらしいですが、そういう意味では池田さんは塗装業界を良くしたいという公憤を誰よりも持ってる方です。
お忙しい中、大阪まで来て下さりありがとうございました。
価格破壊
今年から始めた付帯部のフッ素仕様が大好評です。
付帯部というのは家の周りに付いている樋・雨戸・庇(ひさし)・水切り等の部分の事。通常はウレタンやシリコンで塗装するのが一般的です。
弊社の場合、ウレタンはここ数年使っていませんが主流として使用していたのは1液の弱溶剤シリコンか2液の弱溶剤シリコン。それを価格は据え置きでオールフッ素に切り替えたわけです。もちろん使用するのは日本ペイントのファイン4Fセラミックです。
去年にご契約いただいき今年に施工、というお客さまも契約書上ではシリコンになっているわけですが、それらもフッ素に切り替え。実際問題、シリコンに比べ5倍近く塗料代が違うわけですから弊社に負担がかかるのは事実。それでもやりたかったのは塗装専門店としての心意気を見せたかったからです。
グレードアップとは言え当初と違う内容の工事になるわけですから一言お伝えしなければなりません。
「そうなんですか、ありがとうございます」
「分かりました。お願いします」
お客様の反応は上々です。
ま、塗装を拘らない方にとっては単なる自己満足の世界ですが、【塗装専門店がお客様に何をご提供できるか?】ヒントをくださった先輩同業者さま、ありがとうございます。
さて、近況としましては、ありがたいことに連日お問合せいただく毎日。お問合せと比例して御見積り提出となったらいいのですが、なかなかそうはいかず連夜追い込んでいます。
本日は少々驚いた出来事がありました。
いつものように、あるお客さまのところへご訪問し御見積り書を提出した時のこと。
何種類かの案をご提示したのですが、それを見てお客さまが
「永濱さんのおススメは?」
「そうですね、どれもいいのですが選ぶとしたらコレですかね」
「じゃあ、それで」
「え?もう少し検討されては?」
「私は初めから永濱さんに頼もうと思っているから、そのあなたが薦めるのでいいです」
ご提示から30秒もかかっていませんでした。
通常、数日検討されてお返事を頂く場合が多いですが今回は即決です。数千円のものならいざしらず、そこまでしてくださるのは信頼してくださってるという事。
胸を張って言う事でもありませんが金額だけで言えば弊社より安いところはいくらでもあります。最近は特に価格破壊?が異常で驚きを通り越してあきれる事もしばしば。
先ほども電話で、ある塗装単価についてご質問がありましたがあり得ないほどの安い金額でビックリしました。その金額でその塗料ですと品質のいい施工が出来るわけありません。
塗装はいくら高級塗料を使っても施工が雑なら塗膜性能を発揮しません。それなら廉価な塗料を使って数年ごとに塗り替えをした方がマシというわけです。
話はそれましたがご依頼くださったお客様、工事は少し先になりますがよろしくお願い致します。ありがとうございました。
イケてる?営業マン
毎年1月、2月はゆっくり始動といったところですが、今年の1月は例年にない忙しさ。多分、独立してからこんな忙しい1月は初めてかもです。ありがたいことです。
さて、そんな忙しい中をぬって先週の土曜、日曜と九州に行って来ました。目的は塗魂ペインターズの会議に出席するためです。
塗魂ペインターズはこのホームページで度々ご紹介させていただいてるのでご存じの方も多いと存じますが全国100社の塗装店が集まった非営利団体です。年に数回会議が行われ今年は九州で開催とのことで出席して参りました。
その九州で久しぶりにTOTOエクセラの安井さんにお会いしました。TOTOエクセラさんは光触媒で有名な塗料メーカーであり塗魂ペインターズの協賛企業でもあります。安井さんはそこのヤリ手?イケテル?営業マン(笑)。温和な性格が人を惹きつけるのでしょうか。塗魂メンバー皆からも愛されています。
元々は何の接点もありませんでした。というのも安井さんは名古屋で、自分は大阪。塗魂ペインターズの行事で会った時に挨拶をする程度です。
それが、急に仲良くさせていただいたのは、ご自身の前職ハウスメーカー時代に初めて契約したのが東大阪市の地であった事、しかも自分の家の20m程離れたところというミラクルぶり(笑)
今回、安井さんにお会いした時、
『永濱さんに見せたいものがあるんですよ』
と言いながら胸ポケットから取り出したのは一枚の写真でした。
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そして小さいお子さんが新築の家の玄関前で並んで撮ってる写真です。
「安井さん、なんですか?」と尋ねると
「永濱さんの近所の初めて契約していただいたお客様なんです。」
25年前の写真を見せながら当時の事を克明に語る安井さん。
入社間もない頃で何をやっても結果が出ない時期、
お客様から「安井君、きみに任せた!」と託してくれた事が嬉しかったとか。
安井さん曰く
その任せたと言ってくれたおじいさんは他界されてるらしく
今年の夏には大阪に来て仏壇に手を合わせたいとの事。
前職の事でありながら、また四半世紀前の恩義をずっと胸にしまっている安井さん。やっぱりイケテル営業マンです。シビれます。見習います。来阪した時は飯でも行きましょう。
2014年 初仕事
2014年の初仕事はご近所の工場屋根塗装からになります。
ご依頼頂いたのは数ヵ月前でしたが
『いつでもいいよ、暇な時で』というお言葉に甘えて
この年末と年始にかけて施工させていただきました。
元々、ご依頼頂いた経緯は
屋根から雨漏りがしていたためです。
応急処置としては雨漏りを止めていましたが
今後の事を考え、全面塗装する事になりました。
工場等でよく使われている折半屋根が雨漏りした場合
ほとんどの場合、原因はボルト頭からの雨水侵入です。
今回はボルト頭すべてに
コーキングを充填した専用キャップを設置しました。
これで万全です。
戸建て住宅の塗装は9日からスタートとなります。