この『月々雑感』も6年目を迎えました。
ホームページにご訪問いただいた方に少しでも役立つような記事を綴っていけたらと思っています。月に数度の更新ですがちょくちょく覗いていただければ幸いです。
月々雑感
知らせない罪
ペンキ屋殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の3日もあればいい・・・と見習いの頃、古い職人さんが言っていましたが、この連日の雨、雨、雨。殺されるまではいきませんが(笑)まいってしまいます。
予定変更してさらに予定変更。
明日はやっと晴れるか?!と思っても朝になれば雨。
お待たせしている、あるいは施工中のお客様には申し訳ないですが、相手が相手だけにこればかりは仕方ありません。来週は晴れるのを期待したいと思います。
さて、先日御見積りの提出に伺った時の事。
お話の最中に出てきたご質問は
『上塗りの1回目と2回目の色を変えてくれるの?』
と御聞きになられました。
よくよく聞くと、ある小冊子には『上塗り1回目と2回目の色を変えない業者は候補の中から切るべし』的なことを書いているのだとか。
なので、数日前に見積りを持ってきた業者は色変えしないと言ったので候補から外したとおっしゃいます。
(ちなみに、何の話か分からない方に補足すると仮に仕上げ色である上塗りがクリーム色だとします。通常、上塗りは2回塗るものですからクリーム色を2回塗るのですが、1回目を違う色に塗ると1回目と2回目の相違が一目で分かり手抜き出来ない。という話です。)
言い方をキツク言うと、業者を信用できない。
もう少し丸く言うと、安心を得たい。
・・・というお気持ちは充分に理解できます。
色替えの是非については話の主旨が変わるのでここでは書きません。ただ、一つだけ言えることは同じ樹脂、同じ色相で2回塗るのがセオリーです。例外ある塗料もありますがそれが基本です。
弊社もお客様のご要望で色替えをした事もありますが、それにしても色替えしない業者は悪い業者・・・は長年やってきましたが聞いたことはありません。
それよりも、聞いて思ったのは実際現場で汗をかいてきた人間の言葉より、刷毛を持ったことすらない人間が書いた小冊子の方が、信用されているという現実です。
これは単に発信不足。つまり私どもの力不足なわけです。7年くらい前に『知らせない罪』という言葉を知りました。これは業者の選び方を含め知識、サービス、品質、施工方法。とそれらを自社の企業秘密にしておくのではなく世間に公表、発信していくことが会社として一つのあり方、という考え方です。
業界の常識であったとしても一般エンドユーザー様が知らないこと。これはたくさんあると思います。
それらを、理解できる言葉、分かりやすい言葉に変えてお伝えしてきたつもりです。が、まだまだ足りていないという事です。
信じていただくのも自由、信じていただけないのも自由ですが、引き続き自分の言葉で発信していきたいと考えています。
世知辛い世の中
先日、以前にご依頼いただいたOB様が弊社までおいでくださいました。
依頼という話ではなく相談です。
まだまだ、いろんな業者さんがいますね。
以前にこんな話を目にしました。
ある人が物干し竿一本1000円で販売している【さおだけ屋】を見つけ2本買って好みの長さにカットしてもらったら3万の請求をされた。という記事です。
その時ほんまかいな、と思いましたが世の中にはまだまだそんな話があるのですね。詳細は話せませんが、今回の話もそれと大差がないようなお話でした。
重要なのは知らない人を自分の家の敷地に入れない事です。また、その場で判断せず、即座に返事しない事です。
『知らせない罪』という事では、まだまだこちら側の発信不足も否めません。このままではリフォーム業全体がそう思われてしまいます。
あと、これは弊社に以前ご依頼いただいたOBさんむけの記事になりますが、業者を紹介して欲しい場合は遠慮なくお申し付けください。ご紹介します。
先日も洗面所の水栓から水が漏れたとかで、ウチの兄(水廻りリフォーム)に行ってもらいました。塗装工事と同時進行では内装リフォームも一緒に施工したことはありますが、個別に工事を依頼したい場合は遠慮なくお申し付け、直接お話しください。金額・相性が合わないと感じた場合はお断りいただいてけっこうです。まったく問題ないです。
見ず知らずの人に依頼して後悔するよりはよっぽどマシです。
ただ、一点だけ、、、
『大阪で塗装屋を紹介してくれ』はナシでお願いします(笑)
5年ぶりのお問合せ
ポカポカ陽気が続いたかと思うと急激に冷え込んだり、なかなかお天気の方が安定しませんね。
前回、『塗装シーズン』と題したブログを消したくなりました(笑)
それでも最近は、そろそろ外壁塗装を、とお考えの方が増えているのかお問合せは毎日順調に頂いています。
先日、屋根・外壁の塗り替えをご希望のお客様からお電話をいただきました。
よくよくお話しを御伺いすると、ちょうど5年前にもベランダ防水工事の件で弊社にお問合せをいただいたとのこと。
なんせ5年前のことですし全く記憶になかったので、ご住所をお聞きし、ストリートビューを見てみると、確かにご訪問した記憶があります。内装がオシャレだった事も憶えています。
ただ、その時は他社様をお選びになられたようで、そのような経緯から
『せっかく前回来て頂いたのにお断りをして、今回、問い合わせするのにすごく勇気が要りました・・・・』
とおっしゃってくださいました。
電話口のむこうで、申し訳なさそうにされてるのが分かるのですが、ただ単にそれは弊社の力不足が原因であり、他社様の方が魅力的だった。だけかと思います。
『エイケンさんに依頼しておけばよかった』と言っていただけた事が救いですし、気を遣っていただいてるお気持ちだけで充分です。
自分としては、そんな事を全く気にしておらずそれよりも、今回また弊社のサイトを見つけてくださり勇気をもってご連絡いただいた。そちらの方が嬉しいですね。
今度こそはいいご提案をしたいと思います。
外壁塗装のシーズン
ここ数日、ようやく気温も上がり始め、日中ポカポカ陽気な日も多くなってきました。
塗装シーズン。という事で、たくさんお問合せをいただいています。ありがとうございます。
さきほど、最近起こった事をこのブログで書いていたのですが、どこかで見た事がある文章だと思っていたら、去年同じような内容の記事を書いてました。なのでボツにし(涙)すぐにネタが思いつかないので・・・
何の脈略もないですが、近況報告を致します(笑)
■外壁塗装と金属サイディング
ここ連続して、外壁から雨漏りがしているお家の施工が続いています。明日から着工するお家も外壁から雨漏りがしています。
それぞれのお家で対処方法が違うのですが、主に塗装とサイディングのカバー工法で施工しています。外壁からの雨漏れは今年続きそうな気がします。
■再度のご依頼
数年前、戸建て住宅の外壁塗装をご依頼くださったお客様から、今度はお勤めになられている会社を、という事でご依頼いただきました。
建築塗装の会社は全国で7万社あるらしいです。大阪だと数千社でしょうか。たくさんの塗装店がある中、弊社を覚えてくださり、再度お声掛けくださること・・・本当にありがたいです。感謝致します。
■日本塗装名人会WEBサイトがリニューアル
先月、リニューアルした日本塗装名人会のWEBサイトですが好評のようです。聞くところによると、・ご相談・御見積り依頼も徐々に増えているとのこと。これは大変喜ばしい事です。
通常、訪問者が少なくリニューアルして間なしのWEBサイトがお問合せをいただくには広告に頼るしかありません。当然ながら、そこに必要となるのは広告費です。広告をだして見積り依頼をいただく。それを繰り返し、広告に依存しだすと、誰かが負担をしいる事になります。それは必然的にお客様となります。(広告が悪いという話ではありません。広告に依存した場合という話です。)
なのでそれは出来ない。となると、WEBサイトを見て頂くには、個々の会員の塗装知識を披露するしかありません。昼間、現場で作業をし、空いた時間に慣れないパソコンの前で文章を作る。頭が下がる思いです。業界を変えなければ、という気概を感じます。全国の塗装店の店主が数々のコラムを書いております。
よろしければご覧ください。
日本塗装名人会
外壁塗装の見積り
外壁塗装の見積もり、施工についてのご相談がありました。
よく聞かれるので、まとめておきます。ただ、前提として自分のサイトに自分の考えを記載しているだけです。『エイケンのホームページにはこう書いていた』とか言って業者さんと交渉しないでください(笑)
まずは、
■数量について
メニューの『料金について』でも書いている通り、同じ家を3つの業者が測った場合、すべての業者がピタリと同じ数量になる事は、ほぼありません。
あくまで極端な例としてお話ししますが、例えば家全体の数量が200㎡だったとします。窓の大きさは30㎡すると外壁塗装面積は170㎡になります。
この外壁塗装面積を200㎡とする業者さんもいます。その分、養生代込みにし200㎡にするという考え方。
また、実寸面積の170㎡にし養生費は別計算にする業者さん。
さらに170㎡にし養生費は含むとしている業者さん。
このあたりどちらかが、間違いだとは言えません。あくまで業者さんそれぞれのスタイルです。さすがに坪単価での見積書はどうかと思いますが、肝心なのは何を塗って、どういう施工するかになります。
■金額について
金額もこれについてはまちまちです。まず、大きく分けると会社形態の問題です。
・営業主体で外注業者に発注している会社。
・自社の職人で施工しているところ。
ここも正解不正解はありません。金額が違って当然です。会社を運営している以上利益を上げるのは当然のこと。利益があげなければ後々のアフターフォローも継続して出来る事できません。
結局、まとめますと抽象的な表現になるのですが、自分の価値観に合ったところ、自分の相性が合いそうだと思ったところ、その辺で業者さんを選んだ良いのではないでしょうか。工事着工前に『こんな細かい事を聞いていいのかな?』と考えず、気になった事は遠慮なくお聞きされた方がいいですね。
たまに、よその業者さんで施工中の方からのご相談で、
これは手抜きでは無いのか?
こんな事をしてるのですが・・・
的な内容のお電話がかかってきて返答に困ってしまいます。というのもあくまでお聞きしているのは、御施主さんのお話しであり、業者さんにはそれなりの考えがあって施工しているのかもしれません。
現場を見たことがない自分が意見を言えば、余計にややこしくなります(笑)
それよりも、その業者さんを信じて依頼されたのなら、せっかくの塗り替えイベント、最後まで良い関係性を保ちつつ完了を迎えて欲しいですね。