私どもエイケン工業は職人の施工会社になります。
弊社は平成10年に個人商店 永濱塗装として創業しました。
コネなし・見込みもなしの状況で始めたものですから得意先はもちろんありません。
あえて、アテがあったと言えば数件の塗装屋さんだけ。創業当時はその知り合いの塗装屋さんの応援をメインとして数ヶ月続けたのです。
(※応援というのは1日いくらと決めて手伝いに行くことです。)
知り合いの塗装屋さんの方も気を使って声をかけてくれて、それはそれでありがたいのですが請負業として名乗るにはあまりいいカタチとは言えません。
長男が生まれたばかりでしたので気持ちとしては、『何とか自分の仕事が欲しい。』その一点です。
で、どうしたかと言うと
朝刊に挟まっている広告を隅から隅までジックリ見て、塗装業を募集しているような業者さんのところへ電話をかけたりしました。
売りは人柄でも質のいい施工でもありません。
武器は安さのみ。
恥ずかしい話ですが当時はそれしかありませんでした。
とりあえず仕事があったら何でもいい。
(今では考えられませんが、その頃はそう思っていました。)
そこで何件かの得意先をみつけ仕事をいただくことになるのですが
もちろん下請け・孫請けという位置づけになります。
下請け工事ってのは本音を言うと楽なのですね。
営業がいりませんし、打ち合わせの回数も少ない。
コチラ側としては、ただただ電話がかかってくるのを待つだけです。
ですので5.6年前までは下請け100%の施工店でした。
もちろん今でも、数社の工務店さん・リフォーム店さんとのお付き合いはありますし苦しい時期に助けていただいたご恩は忘れていません。
ただ100%の下請け・孫請けで依存してしまうと時々、困った事が起こます。
第一に元請けさんの景気により左右されやすい事です。
多いか少ないかは分かりませんが
2年に一回くらいの割合で元請けが倒産しました。
その分の工事代金はもちろん未集金になります。
あと言葉の食い違い。
これは一部の元請さんで今ではお付き合いがない業者さんですが
依頼主の要望がこちら側まで届かず『言った・聞いてない』でトラブルになるケース。
また明らかにコチラ側に問題がない場合であっても非を認め頭を下げなければならない状況もありました。
そんな経験をしてくると、だんだん精神的にも参ってしまいますし
これから先、という意味では『このままではまずい』と危機感を持つようになりました。
そのような流れで一般の方々の受注を考えるようになったのです。
ホームページからのご依頼について
当社のホームページは2006年に開設しました。
今では、問い合わせや工事依頼をいただくようになりましたが、開設当初は数ヶ月に1回程度のお問い合わせしかありませんでした。
当初、HP製作業者に頼んでいた事もあったかと思いますが、なかなかコチラの真意が伝わる事が少なく、大げさに言えばホームページ上で歪曲した感じの表現になっていました。
これがけっこうもどかしく、嫌なもので
『それだったら自分で編集するように出来ないか』
と考え、私自身(永濱)が編集できるブログ型に変更しました。
(ちなみにですがHTMLとかのホームページ製作の
専門的な事を知らなくても自分で編集できます。)
『もっと一般の人が見て分かりやすいページを作ろう』
そう掲げて試行錯誤しながらページを徐々に増やしていったのです。そうするとだんだん自然な感じで、お問い合わせや依頼が増えてくるようになりました。
たまにですが、何も知らない同業者から『インターネットのお客さんって客層があまり良くないでしょ?』と聞かれる事があります。本音を言えば開設前は、自分自身そういう風に思った事もあります。
ホームページ自体を閉鎖する人が多いですから、なかにはそんな事があるかもしれません。
ただ作ってみてから分かったことですが、当社に限って言えば、嫌な人は、今まで施工したなかで1人もいませんでした。本当です。
もちろん苦言も頂戴したこともありますし、施工的なクレームも言われた事があります。ただ全てが改善につながる建設的なご意見ばかりでした。
料金を頂いているプロのくせにと誤解を生じそうですがお客さまの意見、要望によって成長させていただいているのです。
ほとんどのかたが当社に『この業者で大丈夫かなぁ?』と不安のなかで
お問い合わせしていただいてると思います。少しでもそんな不安を払拭した安心できるホームページを目指します。
全然会った事のないかたから依頼を受け完了後『ありがとう』と感謝の言葉を頂戴する。またその後、近況のメールや年賀状をいただける。
『ホームページを開設してよかった』 と心から思える瞬間です。
熟慮を重ねた塗装業者選び
よく言われる事ですが『塗装工事は電化製品を買うのと違う』と言うのがあります。
なるほど、うまい事言うなぁと思うのですがつまりこういう事です。電化製品や車などは同じ機種であれば、どこで買われても同じ物がきます。
もちろん購入する時に、性能を調べたり後々のアフターや保証など気になる点はありますが、機種自体は同じ物です。
しかし
塗装工事の場合、全く同じ仕様(工法)にしても工事金額に差がでてきます。
それは請け負う会社の【営業形態】が異なるからです。
もちろん【仕事に対しての考え方】も違います。
大手リフォーム会社から職人中心の施工会社までそれぞれに長所・短所があり様々です。客観的にみても、いい面も悪い面もあるかと思います。
ここでは詳細について省きますがいずれにしましても業者の選定は施主様御自身が選ぶ事になります。
ですので
『塗装なんかどうでもいいや』とお考えになると
『やらなきゃよかった』と悔やむ事になるかもしれません。
じっくりお考えになって業者を選び
『やってよかった』と感じる塗装リフォームを強く望みます。