塗装工事を開始してからの追加工事はありませんか?
工事をお願いしようと思いますが、契約した金額以上に追加工事が発生することはあるのでしょうか?
お見積り書を提出した後によくお聞きになられるのが【追加工事の有無】についてです。
追加工事と言うのは前後の性質によって内容が変わってきますので少し整理してお話したいと思います。
お客様が望んだ場合の追加工事
契約した後に、契約内容以外の工事をお客様が望まれた場合の追加工事です。
例えばですが、契約内容は外壁塗装をシリコンで決めていた。しかし着工前にお施主様がフッ素を望まれた。
これは塗料のグレードが上がってしまいますので追加費用が発生してしまいます。
常識で考えて普通の話ですね(笑)
お客様が望んでいない場合の追加工事
次はお客様が望まれていない追加工事についてです。
今回のご質問はこちらで、工事が始まってから
「何か追加で言われるのではないか?」
とご不安になり質問されているのだと思います。
少し思いつくケースを並べてみます。
見積り書に記載がないから追加と言われる
【この箇所は塗るもの】と思い込んだいたのに、塗られていないのでその事を指摘すると
「見積り書に入っていません。追加費用が発生します」と業者から言われるケース。
弊社の場合、過去においてないと思っていますが、こればかりは自分がないと思ってるだけで、お客様の方が黙ってる場合があったかもしれません。
と言うのも、私ども業者側と一般の方では認識のズレがあるからです。
一般の方の常識が業者側からすると非常識であったり、業者側の常識が一般の方からすると非常識であったり、これは塗装工事に限らず専門業に発注した際によくあることです。
少し例を挙げると
ベランダの床塗装(防水)は通常、外壁塗装に含まれていないものですが、中には外壁塗装の中に含まれていると思ってる方もいます。
玄関や窓サッシに使われているアルミ素材も、密着に難があるため、普通は塗装をしません。しかし、これも中には塗装するものだと思い込んでる方がいます。
塗装工事はしょっちゅうするものではありませんので、初めての方が多く勘違いされても無理はありません。
自戒を込めて言いますが、このあたり伝え不足にならないように気をつけています。
先ほど申しましたとおり、このように一般の方と業者では認識が違いますので気になる場合は事前に確認をとっておいた方がいいです。
想定していたより傷んでいるので追加費用を言われる
「外壁が想定していたより傷んでいますね。追加費用がかかります。」
と業者さんから言われるケース。
これは、ほぼありません。
外壁張り替えなどのリフォーム工事の場合は、めくってみて初めて分かる事があります。
・下地が腐ってた。
・白蟻に食われていた。
などです。これは外部から判断出来ないため外壁を撤去した時点で初めて分かります。
一方で、塗装工事の場合は表面のコーティングになるわけですから、ある程度外部から判断出来ます。
そのため、塗装工事で「傷んでいたから追加費用がかかります」と言うことはありません。
もちろん全ての事柄でないとは言い切れないケースもあると思いますので、もしそうなると可能性がある場合には業者側からお客様に事前にお伝えする必要があります。
見積り金額が不確定になるケース
それとは別に追加工事にはならずとも、お見積り金額が不確定なケースです。
これはごくまれにあります。
思いつくもので言いますと、
塗装工事の場合で言うと塗膜が浮いているケースです。
モルタル地の木造住宅やRC住宅でにまれに見られる現象です。
下地と塗膜(塗装)が密着しておらず見た目は問題なし、ただし打診棒で叩いて見るとそこで初めて浮いていることがわかります。
お見積りの現場調査時には足場が組んでいませんので、上階(2階、3階)の事が分かりません。
そのような場合は、全面積の10分の1。あるいは浮き箇所が多いと想定された時には5分の1の面積をお見積りに計上します。
工事をやってみてから増減し、確定の金額は実質の面積でとなります。
そのような場合でも、お見積りを提出した時点でご説明しご理解頂いてからご契約となりますのでトラブルになることはありません。
いずれの場合においても、言った聞いていないのトラブルはお互いが不幸です。
事前に分からない箇所は自分なりに解釈せず、また「こんな細かいこと聞いて変に思われないか?」など気にせず業者さんに聞いてみましょう。