冬場の気温が下がった時に屋根塗装をする際の注意点とは
屋根塗装を考えています。
冬場の気温が下がった時に屋根の塗装をしても問題はないのでしょうか?
大阪のように比較的冬場でも気温が安定している地域に限って言えば問題はありません。
ただいくつか注意点があります。
3点あげます。
⑴ 塗装は気温が5度以上湿度は80%以下の条件下で施工するのが好ましいこと。
⑵朝方は夜露(よつゆ)が降りて、夕方は気温が下がるため作業時間が短いこと。
⑶作業時間が短いため、外壁塗装を伴う屋根塗装は問題ないが、屋根塗装単体工事となるとロスが出やすいこと。
思いつくところこの3点くらいでしょうか。
ちなみに屋根の塗装をする場合、一番多いのがカラーベストやコロニアルといわれる薄型化粧スレートです。
▼薄型化粧スレート
その次に多いのがモニエル瓦、セメント瓦といったものになります。
▼モニエル瓦
陶器瓦や日本瓦といった屋根材に塗れる塗料もありますが一般的には塗ることは、ほぼありません。
▼陶器瓦
▼日本瓦
さて、冬場の塗装について注意点を一つづつ解説していきましょう。
⑴ 気温が5度以上湿度は80%以下の条件下で施工すること。について
塗料メーカーのカタログにはこうあります。
塗装場所の気温が5℃未満、もしくは湿度85%以上である場合、または換気が十分ではなく結露が考えられる場合、塗装は避けてください。
【日本ペイント ファインパーフェクトベスト カタログより抜粋】
塗料メーカーの注意書きなわけですから、もちろんこの条件をクリアして施工するのが好ましいです。
※このホームページは全国の方から見られますので念のため補足すると、このような条件を付けられては仕事にならない寒冷地が全国にたくさんあります。
そのような地域での塗装屋さんは厳しい環境下の中を創意工夫して施工していますので、その地域の塗装屋さんの生の声を重要視してください。
大阪の冬場の気温はどの程度のものなのか見てみましょう。
これは今年(2016年)1月と同年2月の過去の天気になります。
▼2016年1月
▼2016年2月
赤字で書かれている温度は最高気温、青字で書かれているものは最低気温になります。
ご覧いただいたらわかるように1月は10度を超える日もあります。2月になるとさすがに気温は落ちますがそれでも5℃以上の気温がほとんどです。
従いまして5℃以上という条件は大阪の場合クリアしています。
⑵朝方は夜露(よつゆ)が降りて、夕方は気温が下がるため作業時間が短い。について
冬の屋根は、朝は夜露が降りてきますので屋根の上は濡れた状態になります。
濡れたままだと作業は出来ませんので屋根にのった水滴をエアーで吹き飛ばし自然乾燥してからでないと塗装作業が出来ません。
夕方は気温が一気に下がりますので施工が出来ません。
従いまして、だいたいの目安として冬場の施工は10:00〜14:00くらいとなります。
⑶作業時間が短いため、外壁塗装を伴う屋根塗装は問題ないが、屋根塗装単体工事となるとロスが出やすい。について
⑵で申しましたとおり作業時間が短いため、屋根塗装のみを考えた場合はロスが出やすいです。
外壁塗装と屋根塗装を同時にする場合は、外壁塗装の合間をみて屋根作業が出来るのですが、屋根塗装だけの工事の場合は塗装出来る時間が短いです。
特に施工が出来るわけですから問題はありませんが、一応念のため書いています。
弊社では冬場の屋根塗装のみの工事の場合は「暖かくなってからしませんか?」と春頃の施工をお薦めしています。
冬場の屋根塗装をまとめてみました。
さきほども申しましたとおり、全国では気温、施工条件がまちまちです。
あくまで比較的気温が安定している大阪の場合、また私の見解・主観として書いておりますので、これが正解というものではありません。
お近くの信頼できる塗装店さんがいましたら、そちらの声の方を優先してください。