訪問販売の営業さんにセラミック吹き付けと言う外壁塗装を勧められました。
訪問販売の営業さんにセラミック吹き付けと言う外壁塗装を勧められました。30年持つそうです。壁はサイディングです。
御社も含め塗装屋さんのホームページを見たところ、サイディングの上にセラミックの吹き付けをあまり使ってないように思うのですが、実際のところ問題は無いのでしょうか。
ご相談ありがとうございます。
訪問販売業者さんがよく使われるセラミックの吹き付けとは、天然の石を細かく砕いたものに焼き付けで着色し、透明の接着剤(結合剤)と混ぜたものになります。塗料というより塗材です。
このセラミックを吹付けしたあとに、シリコンクリアーもしくはフッ素クリアーを塗って完成です。
(それを省略したタイプのもあります。)
ローラーで施工するタイプもありますが、ほとんどが吹き付け材で、数種類の色目の石が入っていますので豪華といいますか意匠性のあるのが特徴です。
▼セラミック塗材
昔からの慣習なのか分からないのですが、訪問販売の業者さんはこのセラミックの吹き付けをイチオシにしている業者さんが多いです。
一般的な塗装専門店が使っていないとのことですが、このセラミック自体、サイディング外壁の上に吹くものではなく、モルタル外壁の上に吹き付けるものという感覚の同業者さんが多いのでないでしょうか。
瓦屋根の職人さんが、瓦止めのラバー工法をあまりやらないのといっしょかもしれません。例えが余計分かりにくいですかね^^;
私自身の感覚も、いいとか悪いとか別にして、そもそもサイディングの上にセラミックを吹き付けるという概念がありません。
意匠性のあるサイディングボードの上に、セラミックの吹き付けをしているのを見かけると少しもったいないような気がしますが、そうは言っても主観は人それぞれなので、あの意匠性を気に入ったというのであればそれはそれでいいと思います。
単に美観と言いますか好みの問題だけなのではと思います。
しいて問題があるとすれば、一度凸凹の模様を吹き付けると次の塗替えでもその模様が残るということでしょうか。
あとこのセラミックの吹付けで外壁が30年を持つとのことですが、日の当たらない箇所ならともかく紫外線がよく当たる箇所ならそれはありえないのではないかと思います。
シリコンタイプのもので耐用年数は10年前後、フッ素をタイプのもので15年程度なのではと考えます。