ペンキ屋殺すにゃ刃物は要らぬ、雨の3日もあればいい・・・と見習いの頃、古い職人さんが言っていましたが、この連日の雨、雨、雨。殺されるまではいきませんが(笑)まいってしまいます。
予定変更してさらに予定変更。
明日はやっと晴れるか?!と思っても朝になれば雨。
お待たせしている、あるいは施工中のお客様には申し訳ないですが、相手が相手だけにこればかりは仕方ありません。来週は晴れるのを期待したいと思います。
さて、先日御見積りの提出に伺った時の事。
お話の最中に出てきたご質問は
『上塗りの1回目と2回目の色を変えてくれるの?』
と御聞きになられました。
よくよく聞くと、ある小冊子には『上塗り1回目と2回目の色を変えない業者は候補の中から切るべし』的なことを書いているのだとか。
なので、数日前に見積りを持ってきた業者は色変えしないと言ったので候補から外したとおっしゃいます。
(ちなみに、何の話か分からない方に補足すると仮に仕上げ色である上塗りがクリーム色だとします。通常、上塗りは2回塗るものですからクリーム色を2回塗るのですが、1回目を違う色に塗ると1回目と2回目の相違が一目で分かり手抜き出来ない。という話です。)
言い方をキツク言うと、業者を信用できない。
もう少し丸く言うと、安心を得たい。
・・・というお気持ちは充分に理解できます。
色替えの是非については話の主旨が変わるのでここでは書きません。ただ、一つだけ言えることは同じ樹脂、同じ色相で2回塗るのがセオリーです。例外ある塗料もありますがそれが基本です。
弊社もお客様のご要望で色替えをした事もありますが、それにしても色替えしない業者は悪い業者・・・は長年やってきましたが聞いたことはありません。
それよりも、聞いて思ったのは実際現場で汗をかいてきた人間の言葉より、刷毛を持ったことすらない人間が書いた小冊子の方が、信用されているという現実です。
これは単に発信不足。つまり私どもの力不足なわけです。7年くらい前に『知らせない罪』という言葉を知りました。これは業者の選び方を含め知識、サービス、品質、施工方法。とそれらを自社の企業秘密にしておくのではなく世間に公表、発信していくことが会社として一つのあり方、という考え方です。
業界の常識であったとしても一般エンドユーザー様が知らないこと。これはたくさんあると思います。
それらを、理解できる言葉、分かりやすい言葉に変えてお伝えしてきたつもりです。が、まだまだ足りていないという事です。
信じていただくのも自由、信じていただけないのも自由ですが、引き続き自分の言葉で発信していきたいと考えています。