まずはこちらの写真をご覧ください。
これは福岡県朝倉市の(資)上野塗装店さんが主催された夜須高原記念の『ペンキ塗り体験 ボランティア』の様子です。
代表の上野さんは塗魂ペインターズの先輩であり、この塗装ボランティアは数年前からされてるとの事。
画像の最後は上野さんとこの次男坊 桐丸君のピースサイン。
ベンチや椅子を、子供さんからお年寄りまで老若男女区別なく刷毛を持ってペンキを塗ってる姿。このような光景を見てつくづく『いい時代になった』と感慨深く感じました。
けして自虐的に言う訳ではないですが、自分が初めて勤めた頃の25年前、塗装業は世間から認知されていない職業でした。いや、全てがそうだったとは言いませんが自分の周りの環境も含め、少なくとも自分はそう感じていました。
今となって塗装業は一般のお客さまから直接ご用命を受ける事も多くなりサービス業としての体を成していますが、25年前はそうではありませんでした。
そのあたり、当然と言えば当然で、あの頃の職人さんは昼休憩時から酒を呑んでるのも多かったですし、立ち小便はその辺で済まし、くわえタバコでの作業。出張に行くと皆が集まり夜遅くまで花札をしている姿をよく見ました(笑)
何につけモラルに対してユルい時代です。当時それはそれでよかったかもしれませんがサービス業とは程遠い存在でした。
ある本の一節にこんな話があります。
時代背景は同じく20数年前。塗装屋の息子が付き合ってる彼女の家へ訪れ、『娘さんをください』と言うと、相手の親御さんが『ウチの娘を塗装屋なんかに嫁がせるわけにいくか』と門前払いされ、結局その二人は別れてしまいます。
自分自身、こんな経験もなければ職業差別を感じた事はないですが(鈍感なだけ?)この時代ならこんな事があってもおかしくないんだろうな。とその本を読んでいて思いました。
話は戻りますが、一般の方を交えての塗装体験・親子での塗装作業はそんな時代から考えると隔世の感があります。業界にとってはホントいい時代になりました。
永い間成熟期である塗装業が、世間の皆様から認知され日の目を見る事が出来るのも、この様な地道な活動を続けられてきた先輩方のお陰です。
桐丸君、次回は一緒に塗ろうぜ(^^)v