6月18日大阪北部に震度6弱の地震がありました。
被害にあわれた被災者の皆様、心よりお見舞い申し上げます。
まだまだ余震が心配ですが、弊社もお客様のお役に立てる企業を目指し、出来る限りのお手伝いをしたいと思っています。
今回の地震で様々なお問合せを頂き、被害のあった高槻市や茨木市方面に足を運んでいます。
少し気になるのは、車に大きなハシゴを積んだ訪問販売の方をチラホラ見かける事です。
阪神大震災の時にも多くの訪問販売業者が来て、法外な金額の工事を勧められるケースが多かったと聞いています。
訪問販売がすべて悪いという訳ではありませんが、被害につけこんだ訪問販売にくれぐれもお気を付けください。
以前、「やっぱり知らない人を屋根に登らせないほうがいい理由」にも書いてあるように、
(以前の記事はコチラ→「やっぱり知らない人を屋根に登らせない方がいい理由」)
東大阪市の市政だよりの広告を見た人から
「突然訪問されて屋根に上がってます。どうしたらいいですか?」
みたいな電話がよくかかってきます。
また、そのような訪問販売の営業マンが帰られた後に、市政だよりを見て、
「今日、勝手に屋根に登られたのですが、どうしたらいいですか?」
と慌てて電話してこられる方もいます。
私は「訪問販売撃退屋」ではないので(笑)あくまで、お話を聞くしかありません。
「屋根の瓦が割れているので、すぐに交換しないと大変な事になります」
「壁にヒビが入っているのでこのままでは崩れます」
などなど・・・
やはり、皆一様に言えるのは、お年寄りをターゲットにしているという事です。
ただ、最近、このようなお問合せの中に変わった内容が増えています。
どうも新たな訪問販売があるようです。
悪徳な訪問販売といえば、勝手に屋根に登り、瓦をずらして、法外な金額の工事を勧めてくる・・
というような感じでしょうか。
最近のお問合せの中には、勝手に屋根に登り、、、
と、ここまでは一緒なのですが、
「瓦がずれたり、割れていますので3万円で直します。」
という訪問販売があるようです。
いままでの悪徳な訪問販売でしたら、
「このままでは大変な事になります。すぐに工事をしなければいけません。150万円で工事致します。」
などと言ってきたものですが、新たな訪問販売は、とにかく工事金額が安いのです。
法外な金額ならばお断りしたり、知り合いに相談したりするのでしょうが、金額が安いので
「もう払ったのですが」
という事でした。
払った後に市政だよりを見て怖くなって弊社に電話してきた・・・というケースが2~3件ありました。
「納得されて工事されたのならいいと思いますが、やはりどんな小さな工事でも、見積書やご契約書を交わした方がいいですよ」
とだけ伝えました。
訪問販売の場合、訪問販売法というものがあります。
万が一、ご契約しても8日以内なら解約できるクーリングオフ制度があります。
契約書をかわすのは大事な事なんです。
そんなある日、
1本の電話がありました。
「屋根の塗装の見積もりをしてほしい」
と施主様の娘さんからのお問合せでした。
いつものようにお伺いすると、サイディングのお家です。
正面の目立つ所にシールの応急処置をしていました。
お家の方がなんとか頑張ってシールを打った感じがわかります。
というのも、やはりプロの工事とは程遠いほどのクオリティです。
「これはどなたがシールを打ったのですか?」
とお聞きすると、
「突然、業者の方が来られて、シール工事していったんです。」
「どういう事ですか?」
とお聞きしたところによると・・・
以前からシールが剝がれていて気にはなっていたようですが、
「このままでは雨漏りします。」
と3人の職人風の男の人が来たそうです。
一人は壁の専門家、一人は屋根の専門家、一人は営業マン(だそうです。)
「今なら2000円でシールを打てます」
と壁の専門家を名乗る人がハシゴをかけてシールを打ったようです。
それが上の写真。
私なら例え無料でもやって欲しくないクオリティ。
ですが、このお家に住む年配のおばあちゃんは2000円で雨漏りをしないならと、払ってしまったようです。
2000円という工事金額は破格の安さですが、やはりこの後がありました。
「3階に上がって分かりましたが、屋根塗装しないと大変な事になります。」
と屋根塗装を提案されたようです。
しかもその屋根塗装。
足場なしで、その上1日工事。30万円の塗装工事だそうです。
見積書もありません。
近くに住む娘さんが心配になり弊社にお問合せしてきたという事でした。
塗装工事をなめているのかと言いたい所ですが、
さすがにこれはお断りした方がいいのではないか・・・とお伝えしました。
安い金額ならば、誰にも相談せずに、ついつい払ってしまう・・・
そんな所をついた新たな商売でしょうか?
もしくは、人間関係ができた後に、高額なリフォーム工事を提案してくるかもしれません。
ちなみに、お聞きしたお名前の会社を検索しても出てきませんでした。