暖かくなってきました。
塗装シーズンですね。
いつもたくさんのお問合せ本当にありがとうございます。
弊社の着工中の現場に来ました。
この住宅街は現在、リフォーム会社さんや訪問販売の塗装会社さんの足場が競うように軒並み立っています。
弊社着工のお家の3軒ほどお隣のお家も足場を建てています。
○○レンタカーと書いたトラックにたくさんの単管を積んでおられました。
たった一人で黙々と組んでおられます。
最初、単管で足場を組み立てる様子を見て
「雨樋の修理でもされるのかな」
と何気に見ていましたが、どうも塗装工事のようです。
単管足場とは、単管に抱き合わせたパイプとで作る足場です。
2本のパイプの上を歩く足場です。
この単管足場や丸太足場を昔は塗装業者が自ら組立ていましたが、作業用に歩ける床がある「楔式緊結足場」が開発され、
安全面を重視する現在、ほとんどの塗装業者は「楔式緊結足場」を採用しています。
弊社では勿論、この「楔式緊結足場」は専門の業者が組み立てています。
この業者さん、レンタカーで運んでいる所を見ると、いつも単管足場を組立ている訳ではないように思います。
「足場屋さん」に頼まず、自らレンタカーを借りて「単管足場」を組まないといけない事情があるのでしょう。
長くつらかった下請け時代を思い出しました・・・
最近知り合ったある塗装業者さんのお話ですが、
この塗装業者さんは大手ハウスメーカーさんの下請けをしています。
下請けといっても、その上にはまた別の塗装会社がいて、そこから仕事を請けていますので、「孫請け」もしくは「ひ孫請け」になるようです。
元請けの塗装会社から
「ピンで塗ってくれ」
と言われたようです。
「ピン」とは「一人」?ということなのかと思いましたが、違います。
『1回塗りで』
という事なのだそうです。
いまどき、そんな話があるのかとビックリしましたが、
「よくあります」
とのことでした。
「本当にそんな工事をするのか?」
と問いただすと、
「そう言われても、その分の金額しか貰えませんから」
と言われました・・・
私のイメージですが、大手ハウスメーカーさんの塗装工事は金額が高い分、工事もしっかり仕様通りされている印象です。
ですので、この話は、にわかに信じられない話です。
ごく一部このような話があるという事でしょう。
ほとんどのハウスメーカーさんの工事はこのような事はありませんので誤解なきようお願いします。
もう夕刻になりますが、まだ一人で単管で足場を組んでおられます。
「終わるのかなー」
と、思いながらジーと見ていたせいで目が合ってしまい、思わず会釈しました。
すると、笑顔で頭を下げてくれました。
声を掛けようかと思いましたが、
やっぱり、やめておきました。
「お互い頑張りましょう」