数ある塗料メーカーの中でも私が特に好んで使用しているのが日本ペイントの塗料になります。日本ペイントは国内1.2を争う大手のメーカーだから、という理由で使っているのではありません。大きく言うと
・塗料品質が安定していること。
・戸建て住宅塗装のフォロー体制がしっかりしていること。
この2点で採用しています。特に戸建て住宅のフォローという点では随分と助かっています。
お見積りのご依頼で訪問した際、外壁の不具合を見る事があります。外壁の既存下地は細分化すると数百あり、なかにはなぜこんな現象が起きているのか?理解出来ないこともまれですがあります。
過去にはそのような現場を日本ペイントの担当者さんに来ていただき再発防止をフォローしていただきました。心強いことであり施工の安心と、何よりご依頼いただいたお客様に品質のいい塗装工事をお届けすることができます。
大丈夫であろう、知ったかぶり、という慢心が不具合を起きやすくさせますので、施工店は慎重なぐらいがちょうどいいと思っています。
そのような理由から好んで使用していますが、特に戸建て住宅に特化している弊社にとってはなくてはならない塗料メーカーになります。
毎年発売される日本ペイントの塗料ですが、主な塗料をご紹介します。
※念のためですが、他メーカーがダメだということではありません。いい塗料も当然ながらあります。また、素地(現在の外壁)の状態・お客さまのご要望により、他メーカーを使う事もあります。
ファイン4Fセラミックをお薦めする理由
【ターペン可溶2液超低汚染形4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料】
外壁を長期間、持たせたい人に向いてます。
研究に研究を重ね、試作と実験を繰り返すこと7年。
日本ペイントが開発した塩素を含まないフッ素。ファイン4Fセラミックの特徴は、ズバリ高耐久性にあります。4フッ化フッ素セラミックが強靭な塗膜を形成し、長期間にわたって雨・紫外線からお家を守ります。
耐久性がいいということはどういうことか、と申しますと単純に次回の塗り替えまでの期間が長くなるという事になります。
もちろんお家の構造、躯体がしっかりしているという事が条件になりますが、次回の塗り替えまでの期間を少しでも延ばしておきたい場合にはシリコンなどで塗装するより結果的にはお得と言えます。
よく御質問で『フッ素で外壁塗装をした場合、次回の塗り替えで、塗膜をメクらなければならないんじゃないの?』と聞かれることがありますが、日本ペイントのファイン4Fセラミックは何の問題もありません。
※2液型(主剤と硬化剤)を混ぜて使用するタイプの塗料になりシンナーで希釈します。そのため若干ですが、臭気がします。
ファイン4Fセラミックの優れた主な点を上げます。
超高耐久性
4フッ化フッ素の技術で強烈な紫外線を抑制。
セラミック変性樹脂を加えることで耐候性に優れています。
超低汚染性
親水性によりセルフクリーニング機能。
長期間にわたっての汚れがつきにくいです。
素地を選びません。
サイディング・モルタル・FRP・鉄部・硬質塩ビ等に塗れます。
作業性
弱溶剤タイプなので乾燥が速く冬場の施工に最適です。
防藻・防かび性
藻・かびの発生を防ぎます。
透湿性
結露から建物をまもります。
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【日本ペイント カタログより抜粋】
パーフェクトトップ・ファインパーフェクトトップをお薦めする理由
パーフェクトトップ・ファインパーフェクトトップは高品質であり低価格のコストパフォーマンスに優れた塗料です。
一般的にアクリルの塗料と言えば、少しの間キレイにするためや、とにかく【安さ】を追求した時に用いられる塗料になります。チョーキング現象(壁に触って白い粉が付く)にいたっては塗ってから大体3,4年で起き、ここ最近の戸建て住宅塗装では、ほとんど使われることがなくなってきました。
しかし今回、ご紹介するパーフェクトトップは樹脂はアクリルでも、
一般的なアクリル塗料とは全然違う別格のもの。
少し専門的にお話しすると、一般的な白い塗料に入っている酸化チタン、これが紫外線にやられ発生するのがラジカル分子。このラジカルが塗膜の色褪せ、劣化につながるのです。
・ラジカルを発生しにくくする機能。
・発生してしまったラジカルを封鎖する機能。
その両方を兼ね備えたものがラジカル制御という技術であり、完成したものがハイブリッド高耐候性塗料のパーフェクトトップになります。日本ペイントはフィールドテストを繰り返し、これを商品化するまでに相当な時間がかかったそうです。
耐候性はシリコン以上フッ素以下になります。立地や環境も頭に入れなければなりませんが、期待耐用年数としては10年~12年くらいになるのではないでしょうか。気になる価格はシリコンとそう大差なく、戸建て住宅の塗装にはバランスのとれた塗料と言えます。
また、最近では溶剤型のファインパーフェクトトップ。屋根用のファインパーフェクトベストも発売されました。
パーフェクトトップの優れた主な点を上げます。
高耐候性
ラジカル制御技術により長期間にわたりチョーキングが起きにくく下塗りにパーフェクトシリーズを用いることにより、美しい艶を持続させます。
下地を選びません。
モルタル・窯業系サイディング・コンクリート・ALCと専用下塗り材を替えることにより全ての下地に塗り替え可能です。
水性・溶剤あります。
水性タイプと溶剤タイプが有り使い分けが出来ます。
低汚染・防藻・防かび性
低汚染・防藻・防かびの機能もついています。
ファインシリコンフレッシュ をお薦めする理由
ファインシリコンフレッシュは長期間、お家の美観を保持したい人向けの塗料です。
汚れが付きにくい超低汚染性の塗料で、モルタル・サイディングボードと既存下地を選ばず塗る事が出来ます。特に密着性に関して言いますと他の塗料に比べ群を抜いています。
よく塗料耐候性の順番で記載される
アクリル ⇒ ウレタン ⇒ シリコン ⇒ フッ素のシリコンからフッ素の間に位置する塗料です。
もちろん樹脂はシリコンですので、大まかなくくりで言えば
シリコンになりますが一般的なシリコン塗料よりワンランク上のシリコン塗料とお考えください。
2液型ですので使用の際はハカリが必要になります。(重要です。)
※2液型(主剤と硬化剤)を混ぜて使用するタイプの塗料になります。シンナーで希釈する弱溶剤塗料になり若干ですが、臭気がします。
ファインシリコンフレッシュの優れた主な点を上げます。
高耐候性
2液タイプですので塗膜が強く、長期間にわたっての光沢保持、変色が極めて少ないです。
超低汚染性
親水性により長期間にわたっての汚れがつきにくいです。
素地を選びません。
サイディング・モルタル・FRP・鉄部・硬質塩ビ等に塗れます。
作業性
弱溶剤タイプなので乾燥が速く冬場の施工に最適です。
密着性
密着性に優れておりトップコートのみの塗替えで、下地が痛んでいないという条件ならば、直接塗ることができます。
防藻・防かび性
藻・かびの発生を防ぎます。
透湿性
結露から建物をまもります。
高耐候性 ~劣化促進機による試験~ 劣化促進機「ウェザーメーター(キセノンランプ)」の照射時間に対する光沢の保持率により耐候性の分類をしています。光沢保持率80%以上が |
(日本ペイント カタログより抜粋)
超低汚染性 ~雨垂れ汚染試験による汚染性能試験~ 屋外にて塗板を暴露し、雨筋状のよごれのつく程度を目視により測定します。試験開始6ヶ月後では、非低汚染形塗料と比べて雨筋状のよごれが少ないことがわかります。 【低汚染のメカニズム】 雨垂れによる汚染などを防止するためには、塗膜表面が水になじむような性質であることが重要です。カーボンなどの汚染物質には油の性質があり、塗膜表面も水をはじくような油の性質(親油性)を持っていると、汚染物質が表面に付着しやすくなります。しかし塗膜表面に水になじむような性質(親水性)があると、油の性質の汚染物質は付着しにくく、降雨時の雨水が汚染物質を一緒に流してしまいます。 |
(日本ペイント カタログより抜粋)
サーモアイシリーズ(遮熱塗料)をお薦めする理由
サーモアイシリーズ
【太陽熱高反射(遮熱)塗料】
美観・耐久性に優れている遮熱塗料です。
サーモアイシリーズは2013年現在、弊社で最も施工させていただいてる日本ペイントの屋根用遮熱塗料です。戸建て住宅・工場・倉庫などのスレート系屋根や金属系屋根に塗ることで屋根の表面温度を抑え、室内温度の上昇を防ぐ塗料になります。種類としましては大きく分けて
・4化フッ素樹脂のサーモアイ4F
・シリコン樹脂のサーモアイSi
・ウレタン樹脂のサーモアイUV
などがあります。
その他にも水性シリコン型等もありますが弊社では2液型の弱溶剤塗料であるサーモアイSiとサーモアイ4Fしか使っていません。理由は屋根の場合、外壁に比べ3倍程度の紫外線・常に雨風の影響を受けます。その厳しい環境下で少しでも耐候性のある塗料を塗っておきたいからです。
違いは下塗りにあり
他社塗料メーカーとの違いは下塗りにあります。サーモアイシリーズの下塗りであるサーモアイシーラーには造膜性があり尚且つ、遮熱機能が加わっています。結果、上塗りを塗った後の仕上がり優れている事と下塗り+上塗りの遮熱機能により遮熱性も高まるということになります。
施工時のポイントとしましては下塗り完了後に濡れ感が出来ている事。いくら下塗りに造膜性があるからと言っても、屋根カラーベストの表層が風化している時は吸い込んでしまいます。そんな時は下塗りを必ず2回入れなければなりません。
上塗りの色についてですが、白に近づくほど遮熱機能が働きます。クールホワイトで日射反射率91%。逆に一番濃いクールブラックで日射反射率28.4%です。
下記の画像では遮熱塗料の塗っているところと未塗装部分の温度差は31度になっています。
また、内部の屋根裏から測った温度は7度の差がでています。
【日本ペイント】カタログ参照
このあたり建物条件により左右されますので、どこの建物であってもこのようになるとは言えませんが上記の例ほど効果があると検討される価値はあるのではないでしょうか。 サーモアイシリーズでの塗装をご検討の方は、下記までお問合せください。