タイル調サイディングの2色分けの仕上げ。最後は筆で直していきます。
10月になり大分、仕事のやりやすい気温になってきました。
そのせいか、見積もり依頼を数多く頂戴しています。
依頼を請け、現場下調べと実測、見積書作成、提出
ほとんどそんな毎日を送っています。
10月に入り5件の成約を頂きました。
ありがとうございます。
現場が重なってくる事により
お客様の御希望着工日にそえない場合が多いですが
みなさん快く
『いつでもいいよ』とおっしゃってくださいます。
正直なところ、これが一番たすかります。
重ねて感謝申し上げます。
ありがとうございます。
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あまりこういう場でふさわしくない内容の話かと思いますが
先日、普段あまりみないNHKを何気なくみていました。
『ETV特集 再建は可能か 社長たちの正念場』
と題して不況の世の中をドキュメンタリータッチで放映しています。
よくある中小零細の過酷な現実を追った番組です。
番組の中で苦しんでる企業は、コンサルタントの先生に相談するのですが
そこでその先生は言います。
相談してくる中小零細企業の
「3割が再生可能、4割は延命可能、残りの3割は即刻廃業すべき」
つまり最後の残りの3割は
『社長、この相談をきっかけに廃業する道を考えましょう!』と
進言するとか。
番組にでていた
運送会社は新規をとればとるほど赤字になり
鉄工所は売上が去年と比べ3分の1との事。
番組の最後は『考えられない時代になった』と締めくくっていました。
なぜそんな話をするのか。
最近、友人から廃業の相談を受けました。同業者です。
理由は今年の6月頃から一気に仕事が激減したからです。
仕事は抜群に出来ます。ただ客観的にみて営業下手。
ボンさん(見習い)時代からの仲間です。
ですので、もう20年以上の付き合いになります。
塗装歴で言えば半年ほど自分の方が長いですが
まあほとんど変わりません。
見習いといって思い出されるのが雑用係です。
その友人と一緒になってやっていました。
職人さんに
『材料コッチに持ってこい!』と言われれば
急いで運び
『これケレン(掃除)しとけ』と言われれば
塗装する前にゴシゴシ道具でみがきます。
朝から晩まで職人さんの御用聞きになるわけです。
真夏の炎天下。
スレート屋根でできた工場の内部になると
天井付近はおそらくサウナ風呂と変わりません。
タオルを口に巻いて
汗とホコリで体中がドロドロになり
『フーフー』言いながらケレン(掃除)します。
休憩の時に
タオルを外すと
目の周りだけが真っ黒です。
友人に
『お前、パンダみたいになってるぞ』というと
『お前もなってるやんけ』
と返されます。
『今日吹き付け覚えたぞ』と言われると
なんか負けた気分になりくやしくなって
数日中に覚えます。
そんな関係でした。
それからだいぶたって
同じ時期に独立しました。
順調とばかり思っていましたが
なかなか自分に言いにくかったのでしょう。
『商売は自己責任』と言えば
それまでですが何かくやしく感じます。
『なんとかならんのか?』
『もう少し考えてみるわ』
それで電話をきりました。
本物の職人であっても淘汰される厳しい時代なのかもしれません。
離れていますので助けてあげられない自分が
もどかしく感じます。
いずれにしろ友人にとっていい選択をして欲しい。
それを願わずにおれません。