先日、訪問したお家の方から、
『アクリルの安い塗料だったらすぐにハガれるの?』
との質問をお聞きしました。
いろんな塗装屋さんのサイトを見た。とおっしゃってましたが『アクリル』 『安い』 『剥がれ』と言葉のキーワードを、御自分の頭の中でつなぎ合わしてしまったのかもしれません。
結論から申しますと、塗料の安い・高いでハガれる事はありません。
工程をしっかりして作業すると・・・
いや、工程だけではありませんね。
正しい知識をもって適切な工程で作業するとハガれる事はありません。
それともう一つ付け加えると、(高い・安いは関係ありませんが)そもそもハガれる可能性があると感じた箇所には、自分の判断のみで勝手に塗るのは危険すぎるのです。
例えばですが塀に単層弾性系の塗料をもっていくと将来的に【浮き・ハガれ】というリスクはかなり高くなります。
これはキチンと工程をふんでいても不具合になりやすいです。通気性がないので当然でしょう。
メーカーのカタログには『透湿性があります。』と書いてますがほとんど付いていないと思っています。
やはり、そういう箇所は、それに応じた塗料をもっていくのが正しいやり方です。
どうしても塗らなければならない場合は、ちゃんとそのリスクをお客様側へ説明しなければいけません。
その了解の上で施工を進めなければ後々に業者側も施主側も、お互いに嫌な気分になってしまいます。ちょっとしたボタンの掛け違い。それだけは避けたいです。
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『アクリル』 『単層弾性』で思いましたが昔、日本ペイント社製の単層弾性で『DANユニ』という塗料がありました。20年くらい前の戸建ての塗替えなら、主流の塗料でした。
その時代では、そこそこ最高の部類に入る塗料だったのでは???
見習いの時代が終わり、中見習いの頃でしたが 、当時の親方が『はやく塗って覚えろ』的な考えの人だったので初めて自分自身がローラーを持って、塗った外壁塗料が『DANユニ』でした。
最終日、丸太足場をバラシて完成した家を見上げた時、親方が『見てみい、お前が塗った面メチャクチャきれいやないか!』
と、うれしい事を言ってくれます。そういえば最近、ウチの子に同じ事言いました。はずかし(^_^;)
その『DANユニ』も、今はありません。時代を感じますね。