公憤を持った塗装屋
公憤を持った塗装屋 2014年2月14日
以前からお世話になっている行政書士の先生が交流会を開くという事で参加してきました。
その交流会には関西塗魂のメンバーが集まってくれて、それだけでもありがたいことなのに塗魂ペインターズの事務局長である(有)麻布の池田社長もわざわざ名古屋からご参加くださいました。
池田さんと言えば、日本で一番有名な塗装店の社長です。
以前、東京かどこかで全国の名だたるリフォーム店社長が講演するという催しがあって池田さんの講演だけは即日満員御礼となったという伝説の持ち主。
同じ団体に所属しているので、身内びいきで言う訳ではありませんが、この方ほど人間味に溢れている方もそういないんじゃないかと思います。これがオーラというものなのか分かりませんが、初対面でも会った瞬間に池田ファンになってしまうから不思議です。
現に今回の交流会で、ある塗料メーカーの新人営業くんを池田さんにご紹介したところ、いたく感動して汗だくになっていました。興奮して夜眠れたか心配(笑)
こんなこと書くと怒られるか?
ご本人からクレームがあったらこの記事を消しますので、
あるエピソードを一つ。
大阪に若手社長が経営している塗装店がありました。彼はある特殊な塗装をこれから売りだしていこう、と考えましたが実績ゼロ、知識もゼロ。どうやったら受注出来るのか分かりません。
そこで誰かその塗料について詳しい人に相談しようと、以前から知っている池田さんに電話をかけました。
と言うのも池田さんの塗装知識は相当なもので、我々専門店が舌を巻くほど。塗料に関してもメーカーの担当者より精通しているのは教科書に載っていない現場知識を持っているからです。
池田さんに相談する若手社長。最初の数分は普通に話していたそうですが、池田さん電話で話してる事にもどかしさを感じたのか「こんなこと電話で説明出来んから、今から大阪に行く」と言い電話を切ってしまいます。
時計の針は夜の9時すぎ。池田さんの住んでいる名古屋から大阪まで車で飛ばしてもゆうに2時間を超える距離です。
(ほんとにこんな時間から大阪まで来るのか?)と若手社長は半信半疑だったそうですが、深夜の12時前にチャイムが鳴るので出てみると、玄関の前にニコっと笑った池田さんが立っていたそうです。
この話はその若手社長から聞いたのですが、池田さんならあり得る話だと思いました。そんな人なんです。同じ塗装業界で困ってる若手がいれば放っておけない。頑張ってる若手が可愛くて仕方がないんでしょう。
「この業界はこのままではダメだ。もっともっと良くしたい」など自分の私欲以外に奮い立つことを「公憤(こうふん)」と言うらしいですが、そういう意味では池田さんは塗装業界を良くしたいという公憤を誰よりも持ってる方です。
お忙しい中、大阪まで来て下さりありがとうございました。