外壁塗装をする際、ベランダの防水はするべき?
外壁塗装をする際、ベランダの防水はするべきなのでしょうか?
新築の時にしたFRP防水のままです。
ご相談ありがとうございます。
ベランダの床面は雨漏りが起こりやすい箇所になります。雨漏りがしている場合はすぐに処置をしなければなりませんが、そうでない場合はどうするか迷ってしまいますよね。
現在のベランダ床面がFRP防水の場合、方法論としては3つあります
①何もしない。
②トップコートのみを塗る。
③新たにFRP、もしくは違う防水をする。
になります。
※トップコートとは現在の上から、塗るだけの工事になります。防水材の保護という意味合いのもので防水効果はありません。
どれが適切かというのは現在の痛み具合により変わってきます。
外壁塗り替えの現場調査時にベランダの床はFRP防水のことが多く、劣化状態をよく観察していますが、同じ築年数でも状態はかなり変わってきます。
例えばですが、ベランダにテラス(屋根)を付けている場合は、雨・紫外線の影響を受けませんので築10年経っていても痛みはほとんどありません。
その一方で、テラスがなく横揺れしやすい建物構造になっている場合は角のコーナー部分から割れが起こっているケースもあります。下地であるコンパネが一枚張り、二枚張り等によってもこのあたりは変わります。
さて、先ほど痛み具合によって方法が変わると言いましたが、簡易ではありますが判断基準をお伝えします。
(必ずではありませんのでイメージとして捉えてください)
床面は色褪せもしておらず、割れもない。
①の何もしない。
床面に割れはないが、チョーキングしており色褪せもしている。
②のトップコートのみを施工する。
表面に細かい割れがある。
③の防水工事をする。
になります。
補足ですが、表面の細かい割れは、FRP層自体の割れではなく、トップコート表面の割れのケースがほとんどです。緊急性はありませんが、そうなっていた場合は防水工事をしていた方がいいでしょう。
ベランダがFRP防水に関わらずモルタル地あるいはウレタン防水であっても、外壁塗り替えの際には5割くらいの方が何らかの処理をされる感じでしょうか。
ベランダの防水工事は後でそれだけをする場合、足場が要りませんので「必要と感じた時は後々にします。」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
※施工の際、お家の中は入らないと出来ない場合はあります。
雨漏りがしてからする。雨漏りの不安があるからこの際やっておく。考え方はいろいろです。
何も起きなかったので入らなくてよかった。何も起こらなかったけど入っていたので安心感があった。入っててよかった。このあたり生命保険と一緒のような気がします^^;