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  ガーデニング可能なFRP防水 

 

FRPとは?

【繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、
ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強したプラスチック】
という意味です。

ベランダでミニ菜園や植木を置かれてる方に、お勧めしたいのが
このFRP防水です。

 

以前契約したお客様が「ベランダにどうしても植木を置きたい」との要望でウレタン防水からFRP防水に仕様変更した事がありました。あれから五年以上経ちますが防水面は全然問題ありません。

 

FRP防水の工程を御紹介いたします。                 

FRP防水工程

 

① 施工前

FRP防水 工程.jpg 

  

② 目地撤去 

FRP防水 工程 (1).jpg 

 

 ③ 割れている箇所のVカット処理

FRP防水 工程 (2).jpg 

 

④ 目地埋め戻し 

FRP防水 工程 (3).jpg 

 

⑤ 樹脂モルタル のろ引き 

FRP防水 工程 (4).jpg 

 

⑥ プライマー   割れ部はパテ処理

FRP防水 工程 (5).jpg 

 

⑦ ガラスマットライニング(張りこみ) 1回目 

FRP防水 工程 (6).jpg 

 

⑧ ガラスマットライニング(張りこみ) 2回目 

FRP防水 工程 (7).jpg 

 

⑨ ガラスマット張りこみ 完了 

FRP防水 工程 (8).jpg 

 

⑩ 中塗り

FRP防水 工程 (9).jpg 

 

⑪ トップコート

FRP防水 工程 (12).jpg 

 

 

⑪ 完成

FRP防水 工程 (13).jpg 

 

通常の防水の場合、常に散水する植木を置くのは良しとしませんが
FRP防水なら安心です。 水漏れする心配はありません。

 

仕上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな層となり、外観的にもきれいな仕上がりとなります。用途によりますが、木造の建物であればこの 工法が一番強い と言われています。

 


外壁塗膜の浮き・剥がれについて

数年前、または数ヵ月前に塗装したのにも関わらず


・塗膜が浮いてきた。

・ペンキがめくれてきた。

 
というのは少なくありません。
そんな場合ただ単純に『手抜きをされた』といえない場合もあります。
そのあたりを綴っておきたいと思います。

 

塗膜の浮き・剥がれ。原因としては大きく3つあります。

 

①手抜き工事による浮き・剥がれ

 

これは単なる手抜き工事です。下塗りであるシーラー、プライマーの省略。または合っていない下塗りでの施工。メーカー仕様に外れた施工をしているわけですから当然と言えば当然です。
 
20年以上この仕事をしていますが、手抜きというのは、その人の性格のような気がします。元請けで請け負う場合でも【する人はします】し、逆に3次で請け負ったとしても【しない人はしない】そんな気がしています。

また別の話として下塗りと上塗りを同一メーカーでするのは基本であり推奨ですが、全て同一にしなければならないかと言えばそうではなく下塗りがない塗料メーカーの場合は相性のいい他社の下塗り材施工する場合もあります。

 

②知識不足による浮き・剥がれ

 

悪気は一切ないですが施工側の知識不足により不具合になるケースです。例えば一般的にはサイディングに弾性塗料は不可になっています。また濃色も蓄熱しやすいので結果、膨れやすいと言われています。それらを知らずに施工してしまうケースです。

ですがこれらは一般論であって必ずそうなる。というものではないのが難しいところ。ごく稀に起こっているため、塗料メーカーが不具合ケースを施工業者側に告知をしておらず、知らず知らずのうちに誤った施工をしてしまう場合は少なくありません。
 
あるハウスメーカーの既存塗膜では正しい施工をしていたとしても膨れが起きるケースもあり慎重に工事仕様を調べる必要があります。

 

③構造上の問題による浮き・剥がれ

 

例えば塀の塗装には専用塗料があり、その専用塗料で施工すればかなりの確率で浮き・剥がれの不具合を回避できます。ただ、植木を埋め込みしてる場合など、内部からの湿気を誘発しているケースでは構造上の問題ですのでどうしようもなく不具合になりやすいです。
 
というのも塗膜はその性質上、外部からの影響には強く性能を発揮しますが内部からは弱く影響をモロに受けるからです。
 
またその他としまして直貼りサイディングを塗装した場合などの内部結露による膨れ・剥がれ。大阪では少ないですが寒冷地でよく起こるサイディングにおける凍害。等があります。
 
これらも構造上の問題であり必ずそうなるとは言いにくく判断が難しいですが、いずれにしましてもこれぐらいの基本的な知識は施工側が持っていなければなりません。

 

 

・サイディングの直貼り

外壁の防水シートの上に直接サイディングを貼った工法。内部の湿気が外に放出しにくく、それにより塗膜が膨れたり、剥がれやすくなると言われています。先ほど言った弾性や濃色は特に。そのためサイディングの張り替えをお薦めする場合もあります。

 

・サイディングの通気工法

外壁の防水シートの上に胴縁を入れ通気層を設けた上にサイディングを貼った工法。金具に引っかけるタイプのサイディングもあります。そのようなサイディングは内部からの影響を受けにくいですから不具合の確率も減ります。

 

サイディング張り方

 

番外編 原因不明

 

年がら年中、不具合事例を見ているあるメーカーの担当者さんに聞いたところ、やはりどうしても原因が分からないケースがあるそうです。気温、工程、樹脂、全てが問題ないにも関わらず、不具合になった理由が見当たらない。まれではありますが、そのような場合もあります。

まとめ

 

思いつくままに書きましたが、こんなところでしょうか。
  
今回偉そうに自分の思っている見解を書きましたが、重要なのは起きてしまった事より、その後の対応です。原因追究よりも施工側がどう対処するか、ではないかと考えます。知らぬ存ぜぬで通してしまう業者か、出来る事を誠意ある対応で接してくれる業者か。それが一番大切ではないでしょうか。

  

 

窯業系サイディングの2色塗り再現工法をご紹介いたします。

現在、外壁サイディングの塗り替えをご検討の方で

・1色の塗りつぶしだと外観の雰囲気を損ないそう。
・新築時の色彩を蘇らせたい。
・築後10年以上経って外壁が色褪せておりクリヤー塗装が出来ない。

などとお思いの方は、選択肢の一つとしてご検討ください。
 

手間がかかる分、1色塗りと同じ料金とはいきませんがm(__)m
2色の美観を重視されたい方にはおススメの工法となります。
 

 

 【施工前】

 【施工後】


 
 
▼施工前の状態です。経年変化で色褪せています。


 
 
お客様は「現在のサイディング模様の雰囲気を残したまま塗装して欲しい」とのご要望です。

クリアー(透明)塗装をするには、色褪せがすすんでいますので厳しい感じです。

そのため2色塗り再現工法をご提案し採用いただきました。

 
 
施工手順になります。

  

▼ シーラーを塗り、中塗り、上塗り(または上塗り2回)とここまでは通常の1色塗りと施工方法は変わりません。シーラー塗布後、目地色であるグレー色を2回塗っていきます。


 
 

▼毛丈の短いローラーで目地を汚さないように、塗っていきます。今回はあまり売っていない2mmの短毛ローラーを採用しました。


 
 
▼ひたすら塗っていきます。


  

 
 
▼完成写真になります。 

 


立体感のあるいい仕上がりになりました。
  

 

また、凹凸のあるサイディングに限ってですが、ローラの毛の長さを変えることで色のつき具合も変わってきます。
 

▼2mmの短毛ローラーを使用。
 

 
 
▼5mmの短毛ローラーを使用。
 

 

 
お分かりいただけるでしょうか。
2mmローラーに比べて5mmローラーの方が茶の色が多くなっています。

このあたりのグラデーションはどちらが正解というものでなく好みになりますね。
 

 


 

サイディング表面の凸凹によってはテープを貼って2色塗りをする時もあります。

 

手間がかかり、ひたすらテープを貼る忍耐の世界ですが(笑)立体感が出て綺麗に仕上がります。

 

【施工前】

 

▼プライマーを塗っていきます。これは通常の塗装の場合でも同じです。

 

▼ベース色を塗っていきます。(この色が目地色になります。)

 

▼目地部分にテープを貼っていきます。

 

▼上塗り色(タイル調表面色)を塗っていきます。

 

▼テープを剥がしていきます。

 

▼完成です。立体感がでていい仕上がりになりました。

 

▼下から見上げたところ。

 

▼全景写真です。

 
 

いかがでしょうか。ひと味違った塗装出来栄えです。お客様にも大変喜んでいただけました。
  
 
▼見本板は実際のサイディング板に2色塗装したものになります。
  

 

サイディング外壁で2色塗り再現工法をご検討の方は弊社までお問い合わせください。

 

 

 

外壁塗装におけるトラブルとクレーム

悪意のない知識不足 

 

別のページで書いていますが、外壁塗装の場合トラブルの80%が下地調整の失敗です。

明らかな意図的な【手抜き】は別にして

                               

〇 洗浄・清掃不足

〇 水分を含んだ壁の乾燥不足

〇 旧塗膜である素地の調整

〇 シーラーの選定間違い

  

等ありますが、もう1つ加えるなら『悪意のない知識不足』があります。

   

塗装工事も含めてリフォーム工事を業者に依頼する時は、どうしても業者任せになりがちになり素人であるお施主様に『工法知っておいた方がいいですよ。』というのは無理があるかもしれませんが、すべて業者任せというのも考えものです。

 

・メーカーに問い合わせる。・ネットで検索する。程度の事は必要なのかもしれませんし、また分からない事は、とことん納得するまで質問する。というスタンスが後々のトラブルを防ぐ事になるかと思います。

 

 
下記の項目では、最近の現場で見聞きする不具合事例を書いていきますので、ご参考にしてください。尚、不具合事例ですので、必ずこうなるというものではなく、同じ様な条件で施工していても、何も起こっていないケースもあります。   

トラブル事例① 弾性スタッコの塗り替え

  
今問題になっているのが

厚膜型弾性塗材の塗り替えです。

    

※弾性スタッコ

※装飾性または高意匠と呼ばれる塗材(ジョリパット・ベルアート等)

画像 317.jpg  

これらの上に、一般的な塗装する場合は、特に注意が必要です。
必ず不具合が起きると言うものではないですが、かなりの確率で起きています。

その不具合というのが 塗膜の膨れ です。

膨れがおきやすい条件ですが新築時に軽量モルタル・ALCパネル・窯業系サイディング等の断熱性の高い下地材に厚膜型弾性塗材と呼ばれる弾性スタッコ やベルアート等の塗装を施している。

塗り替え時、上記の様な壁に弾性系で塗装する。

その結果、弾性スタッコなど凸凹模様のすきまが熱をもつことにより膨れるとの事。

また塗り替え時の高圧洗浄後の乾燥不足などもあります。こういう壁の場合、厚膜である事から水蒸気を含みやすくなかなか湿気が抜けにくくなっています。

 

表面上はカラッと乾いてても内部の方では湿気を含んでおり、そんな状態の上に塗装をするもんですから風船のようにプクーと膨れるというわけです。

  

高いお金を払って、そんな状態になるのは、たまったもんじゃないですが現実問題、手直し工事は、悪い箇所だけの補修になるのがほとんどでしょう。

 

余談ですがこの事を、長年経験されてるペンキ屋さんに話すと知りませんでした。それは知らないペンキ屋さんが悪くて弊社は知ってます的な話ではなくて、塗料メーカー及び販売店こういう事例を大々的に発表しないからです。                      

 
もっとこういう事を公表していけば余計なトラブルは防げると思うのですが・・・ 。

 

いずれにしましても業者は常にアンテナを張る必要がありますね。メーカーサイドも最近では、そんな壁にも対応した塗装仕様を開発しました。

画像 318.jpg 

もちろん知識のある塗装専門業者ならこんなトラブルは防げます。  

 

トラブル事例② 無機塗装コーティングの上に塗装

 

事前にトラブルを回避できた例です。 

ホームページからのお問い合わせで現場調査をしました。

お客様のご要望は【シールの打ち替え と 必要ならば外壁塗装】の

御見積依頼です。

 

トラブル事例②1.jpg 

 

窯業系の外装材パネルです。

新築で建てられた時から凸凹模様が付いており現場塗装ではなく、工場で塗装しています。

完成してあるパネルを貼り付け、その後にジョイントをシール処理してあるものでした。 

 

トラブル事例②2.jpg 

 

築年数が10年を越えておりますので当然ながらシール材は活きていません。
経年変化による劣化なので仕方のない事ですが打ち替えしかありません。

 

打ち替え時には、もちろん足場工事を伴いますが、
ついでに『外壁塗装をした方がいいのか?』
言うのがお客様のご質問でしたので改めて外壁パネルの劣化状況を確認いたしました。

 

トラブル事例②3.jpg 

 

現在、各種塗料メーカから外装材パネル専用の塗料が販売されており
【クリアー仕上げ(透明)】
【塗りつぶし仕上げ】
両方可能なのですが、このお家のパネルに関して言えば腑に落ちない点がありました。

 

それはこのパネルが築年数の割に艶(つや)がある事に対してです。

 

通常の場合、新築時に艶(つや)があるのは当然ですが経年変化により色あせが始まります。
南面などの紫外線が常に当たっている面などはチョーキング現象が起きていて当たり前なのですが、このパネルはホコリがのっているだけで色あせ等は一切ありません。太陽光を浴びた面を見るとピカピカに光っています。

 

お客様に図面を見せていただき帰って調べる事にしました。

 

調べた結果、松下電工の外装材【ベルマティエ】であり、工場出荷時に
【無機塗装コーティング】と言うものを施している事がわかりました。

 

【無機塗装コーティング】は『紫外線の影響を長い年月にわたって受けない』ものですので
このお家のパネルに関して言えば現時点では塗装は出来ません。

  

念の為、日本ペイントさんと松下電工さんの両方に問い合わせしたのですが
両社とも『塗装不可』の返事をいただきました。
つまり塗装出来ないこともないが、塗料の密着が悪く責任がもてないとの事。

 

トラブル事例②4.jpg

 

お客様にこの事を説明して

・屋根塗装
・シール打ち替え工事
・外壁は高圧洗浄のみ

の工事をご依頼して頂きました。

 

もし知らずに塗っていたらと思うとゾっとします。慎重な性格が幸いしました。

 

 


外壁塗装と塗料について弊社の考え方・注意点を分かりやすく書き綴っています。外壁塗り替えの際、役に立てれば幸いです。

 

この塗装って何年もつの?


『この塗装って何年もつの?』

そう聞かれる事があります。この塗料の【もつ】【もたない】の定義は人によって分かれるかと思います。

外壁に割れがくるまでのもつ、もたない。
汚れが付着するまでのもつ、もたない。
 
そうお考えになる方がいるかもしれません。
 
私自身のもつ、もたないの判断基準は、塗膜が活きているかどうか、ということになります。ですので、単純にチョーキングが何年で起きるか?と言い換える事ができます。

外壁 (1).jpg

チョーキングとは外壁をさわった時、白く手に付く現象をいいます。

※長年紫外線、風雨を浴びることによりこの現象がおきます。

よく見聞きする『シリコン塗装なら10年もつ』という言葉は逆に言えば10年を目処にチョーキングが始まりだすということになります。あくまで目安の話です。
 

どんな塗料であれ塗装をして時間が経てばチョーキング現象が起こりますので、チョーキングがおきたとしてもすぐに塗装工事をしなければいけないか?と言えばそうではありません。あくまでそろそろ塗り替えを検討しだすサインくらいで捉えてください。

このチョーキングですが、紫外線、風雨の影響でこの現象が起きることから、日当たりのいい南面などは北面にくらべ早い時期に現れます。

あとは建物の形状も関係があります。

軒天 (2) 軒天 (1)
軒天ありのお家 軒天なしのお家

ご覧のように軒天と言われるような、屋根がせり出している建物は紫外線・風雨の影響をもろにうけませんので、屋根が無いタイプの建物に比べると塗膜は傷みにくいと言えます。
 

つまりですが、塗料の【もつ】【もたない】は建物の形状、立地、環境によって大きく変わってくるということです。
 

チョーキングだけではありません。カビ・藻の発生、外壁の割れも同じことが言えます。

外壁 (3).jpg 外壁について.jpg
外壁割れ(クラック) カビ・藻の発生


例えばですが、ダンプカーがお家の前を毎日走るような立地であれば、振動で外壁の割れは早々に起こりやすいでしょうし、山手の地盤がしっかりしたお家であれば外壁の割れは起きにくいと言えます。

カビ・藻の発生も同様です。日当たりが悪い、緑が周辺に多いとなれば繁殖しやすくなります。
 
 
すべてにおいて好条件のお家、建物ばかりではないのはごく当たり前のことです。それでも塗装業者である私どもは塗料の性能を120%引き出せるよう思案しご提案、実際に施工する事が重要と考えます。

外壁の割れは、早急に対処したほうがいい場合ともう少し様子を見ていい場合と2種類あります。割れている場所によっては建物内部の二次被害(木材の腐食・モルタルの脆弱化)の可能性もありますので気になりましたら専門の業者さんにお問い合わせください。

 

外壁の塗替えには弾性塗料を使った方がいいのか?

「割れがひどいので弾性の塗料で塗って欲しい」

お客様からそうご要望されることがあります。

外壁が割れているから、伸び縮みのする弾性塗料を塗って欲しいとの事なのですが、一口に弾性と言っても数多くの種類があります。その全てを一括りにするのは少々乱暴な気もしますが、弾性塗料を使用する際に気をつけるポイントだけ書いておきます。

 

私が塗装屋の見習いを始めた頃、単層弾性(たんそうだんせい)と呼ばれる弾性型の塗料で塗り替えることが主流だったような記憶があります。
 

今でも販売はされていますが、現在は使われる事が少なくなりました。使われなくなった理由は3点あると思います。
 

1、耐候性がよくないこと

2,サイディング外壁のお家が多くなり、不向きなこと。

3,透湿性が悪いこと。

特に透湿性が悪いと弾性という性質上、内部からの湿気で膨れを誘発しやすくなります。
 

透湿性とは・・外部からの水は通さないですが、内部からの湿気は通す機能になります。

 

透湿性については、雨の時に着るカッパ(レインウェア)をイメージされたら分かりやすいかもしれません。少し価格の高いカッパを着ると、雨水のような液体は通しませんが、汗をかいた時にでる湿気は放出します。ですので長時間着ていても快適にすごす事ができます。
 

外壁の塗装もこれと同じことが言えます。内部の湿気は通して雨水はシャットアウトする。これが理想です。
 

実際には、透湿性の機能がついた塗料と言っても限界があり全ての湿気を通すかと言えばそうではありませんが、なるべくなら透湿機能のある塗料を選択されたほうがいいかと思います。
 
あともう一点、弾性塗料を使用する際の注意点としては窯業系サイディング以外にも塗れない下地がありますので注意が必要です。

1例ですが以前に書いた記事です。ご覧ください。

トラブル事例① 弾性スタッコの塗り替え

 

水性塗料、溶剤塗料、どちらを使ったほうがいいか?

 

塗料には大きく分けて2種類あります。水性と溶剤です。水性塗料は水で薄めることができる塗料、溶剤型塗料はシンナーで薄める塗料です。

シンナー臭がするのは溶剤型塗料になります。

【水性塗料の一例】

水性ケンエース 

水性ハイポンプライマー

軒裏塗装で多用する
ケンエースG-Ⅱの
水性版です。

水性のサビ止めです。
サビ止め効果は溶剤に比べ
おちるでしょうが学校・病院
には最適です

水性ケンエース.jpg

水性ハイポンプライマー.jpg

 

【溶剤型塗料 の一例】

1液ファインウレタンU100

ファインウレタンU100

各メーカーからでている
弱溶剤ウレタンという
ジャンルのなかでは
抜群に使いやすいです。 

1液ファインウレタンが
登場する前は
主流の2液塗料。
ロングセラーです。

1液ファインウレタン.jpg

2液ファインウレタン.jpg

 

一般の人から『水性だったら雨が降ってももつの?』と言われたことがありますが私自身、見習いの頃思っていました(笑) 

そういえばその頃(20年前)ベテランの職人さんでもよく『水性は信用でけへん』なんて言いつつラッカー系のアクリルを多用している方もいました。

 
一般論ですが、今でも同じメーカーで同じ種類の水性塗料と溶剤塗料とを比べた場合、耐候性は溶剤塗料の方が上だと言われています。

耐候性・・・たいこうせい。塗膜の強さ。色あせやチョーキングが起きにくい塗料に対して『耐候性がいい』という使い方をします。

 

ただ、今の時代は水性塗料の商品も確立していますから「水性は極端に弱い…」ということはありません。ほぼ互角です。外カベの塗り替えに際して、臭い、ご近所の影響などが気になる場合は水性塗料にされた方がいいのではないでしょうか。
 

以下は同じメーカーで同じ種類の水性塗料と溶剤塗料になります。

【同じシリコン塗料で同じグレードの水性と溶剤】

水性 溶剤
水性シリコンセラUV 1液ファインシリコンセラUV
塗料 (9).jpg 塗料 (6).jpg
水性タイプのシリコン樹脂
になります。

モルタル・サイディングの
どちらにも使用する事が
出来ます。

1液タイプの弱溶剤シリコン
樹脂塗料になります。

モルタル・サイディング
ともに上塗り材として
使用することが出来ます。


外壁塗装に限って言えば、水性塗料である水性シリコンセラUVの方が施工件数が多いように思います。(弊社ではなく世間一般的に)それでも問題は聞いたことがありませんので外壁に水性塗料を使ったとしても何ら問題はありません。

水性、溶剤。どちらの塗料を選択するかについては

・現在の下地の状況。
・周辺の環境。
・お客様のご希望。

などでご提案しています。
 

余談になりますが建築塗装の世界では鉄部(手すり・ひさし)の場合はまだまだ溶剤(シンナー)が主流ですが、驚くことに自動車等の工業用は水性塗料への切り替えがすすんでいるとの事です。

 

塗料には数多くの種類があり塗装(塗膜)の性能は樹脂によってかわってきます。いい塗料、機能性のある塗料はその分塗料代が高くなります。塗料により工事費が変わるのもこのためです。

それでは上塗りの耐久年数をみていきましょう。

上塗り塗料の耐久年数と設計単価 

【  】は耐久年数になります。  ※あくまで目安です。

一番下には設計単価を記載します。

設計価格とは・・・設計価格とは塗料メーカーが公表している上代価格です。電化製品でいうメーカー希望小売価格ですので、高く設定されており通常この価格の70%くらいが世間一般の㎡単価と言われています。

下塗り(パーフェクトフィラーなみがた模様 1回塗り)
      +
上塗り(各種それぞれ2回塗り)

の設計価格になります。
(※弊社の施工価格ではありません)

 

アクリル樹脂塗料  【3年~5年】
タイルラック.jpg

タイルラック水性トップつや一番 (日本ペイント)   

安価で幅広く使われていますが、外部用としては長期耐久性に不安があります。マンションの階段室など紫外線が当たらない場所であれば使うのに問題ありません。

 設計価格  1㎡あたり2,690

 

ウレタン樹脂塗料  【5年~8年】 
オーデフレッシュU100.jpg

オーデフレッシュU100Ⅱ (日本ペイント)

アクリルより耐久性が高い塗料です。戸建て住宅、マンション、工場など2005年前後はこの塗料がよく使われていました。  

  設計価格  1㎡あたり2,950

 

シリコン樹脂塗料  【7年~10年】
オーデフレッシュSi100.jpg

オーデフレッシュSi100Ⅱ (日本ペイント)

耐候性に優れ、ウレタン樹脂塗料よりも更に高い耐久性があります。ウレタン樹脂とそう金額に差がないことから主流の塗料となりました。2016年現在でもよく使われる塗料になります。

  設計価格  1㎡あたり3,260

 

フッ素樹脂塗料   【10年~15年】
オーデフレッシュF.jpg

オーデフレッシュF100Ⅱ (日本ペイント)

高耐久性が期待できる高級な塗料です。  シリコン樹脂と比べても塗料の価格が数倍する塗料になります。

  設計価格  1㎡あたり3,740

 

今は何が塗られていますか?

塗り替えをする場合、新たに塗る塗料は旧塗膜の種類により『何を塗るか?』が変わってきます。この壁にはこの材料は塗れません。という事もありますので、今現在施されている、お家の壁の種類を知っていると便利です。

 

吹付けタイル (写真は吹きっ放し)

主に・モルタル・無塗装サイディング・ALCなどに塗られています。
 
下塗り材・主材・上塗り材の三層での仕上がりになります。硬質タイプと弾性タイプがありカットローラーにより押さえ模様も可能です。1960年代からの塗材でロングセラーです。塗装業以外の人は俗称でボンタイルと呼ぶ人もいます。

塗料例 
【日本ペイント・タイルラック・DANタイル中塗 ※ともに中塗り材】 

吹付けタイル.jpg

 

リシン

主に・モルタル・無塗装サイディング・ALCなどに塗られています。

硬質と弾性があります。おもに合成樹脂エマルションに骨材を入れ吹付けます。経済的で学校の壁やマンションの軒裏(ベランダの天井)によく施しています。新築、増築は別として、塗り替えで使用する事はほぼありません。

塗料例 
【エスケー化研・シポカケン・ソフトリシン】 

リシン.jpg

 

スタッコ (写真はヘッドカット処理)

主に・モルタル・無塗装サイディング板などに塗られています。
 
厚付け吹付け材とよばれ立体感があり和風・洋風どちらにもよく合います。硬質・弾性タイプがあり特に弾性の方は塗り替えの際注意が必要です。

塗料品例 
【エスケー化研・シポロック・セラミソフトスタッコ】

スタッコ.jpg

 

単層弾性 

主に・モルタルなどに塗られています。
 
ローラーにより【ゆず肌状】の模様をつけています。多くの戸建て住宅や集合住宅で施されています。

※微弾性フィーラーにて模様をつける場合もあります。 

塗料品例 
【エスケー化研・ニュートップレスクリーン・セラミクリーン】

単層弾性.jpg

 

掻き落とし (かきおとし) 

主に・モルタルなどに塗られています。

左官工事の工法の一つです。古いお家につかわれている事が多いです。知り合いの工務店で新築時に、この掻き落とし採用していますが洋風のお家にも意外と合いカッコイイです。(写真の掻き落としは築年数たっています)

掻き落とし.jpg

 

陶磁器調 仕上塗材 

主に・モルタルなどに塗られています。

俗称でセラミックとも呼ばれ自然石を粉砕した骨材を使用して意匠性を高めてます。一時期かなり流行りました。複数メーカーからでてますが山本窯業化工が有名です。硬質と微弾性があり、またトップコートにクリヤーがいるタイプとノンクリヤータイプがあります。

塗料品例 
【山本窯業化工 ・ セラキャストX  グッセラ・Gキャスト】

陶磁器調①.JPG

 

石調装飾仕上げ 

主に・モルタルなどに塗られています。

戸建て住宅の一部(正面のみ)やマンションの1F廻りに施工されてる場合が多いです。アクセントになり高級感がでます。 

塗料品例 
【エスケー化研 ・ エレガンストーン】

 石調.jpg

 

上塗りよりも重要な下地調整 とは?

 

かなり重要です。下地調整

今まで上塗りの種類についてお話しましたが、もっと重要な下地調整についてお話します。
  

外壁塗装後に発生するトラブルの原因は80%以上が 下地調整の不良が原因といわれています。 浮いた・剥がれた・ の原因にもよくなります。

 

浮き④.jpg  浮き①.jpg   浮き③.jpg

上の写真はいずれも施工的な不具合によりおきた現象です。

 

下地調整って?

・清掃ならびに高圧洗浄(付着物除去)

・専用シーラーの塗布 (上塗り材との密着向上)

 

画像 055.jpg 画像 063.jpg

【サイディング面での高圧洗浄・チョーキングをおこした外壁面は洗うと、ここまで落ちます】 

 

大手メーカーが販売している上塗り材であれば安価な物であっても下地調整をしっかりして、メーカー推奨の仕様であれば早々に問題が生じる事はありません。

 

「下地調整」は、塗装工程の中では最も重要な工程なのです。 

 

003.jpg 

 

上の写真は『シーラー』と言って、既存の壁と新たに塗る塗料とを密着をよくするためのものです。

倉庫にあるものだけを寄せ集めて写しました。実際にはメーカーごとに販売しているので もっとたくさんあります。

 

ほとんどが透明のものでして上塗り(白・クリーム・ベージュ等々)を塗る前に必ず塗るわけですね。 種類が違うのは新たに塗る塗料(上塗り塗料)や下地によって使い分けるわけるためです。

これを間違えたり、省くと完成した後でも浮きや剥離などの原因にもなります。  

 

充分な知識と経験をもった専門業者をお勧めします。

 

嫌な思いをしないために 

 

以前伺ったお家で、壁面積の半分以上にわたり 塗料が密着していない事がありました。  

明らかに『下地調整』の手抜きとみられ浮いている塗膜を完全に剥がして補修していくのですが剥がす作業+塗装作業となり通常の塗装作業のみの場合より日数がかかってしまいます。 

 

塗り替えの際は後々の事も考えて【上塗り材】にばかり重要視せず 『下地調整』を意識されたらいいと思います。

 

そして施工後に後悔しないためにも 充分な知識と経験をもった専門業者をお勧めします。

 

外壁塗装と塗料について まとめ

いかがでしたでしょうか。外壁塗装の基本となることばかりですがよ要点のみ、まとめますと以下になります。
 

・建物の形状、立地により塗膜のもちはかわってくる。
・弾性塗料を使うときには注意点がある。
・水性塗料、溶剤塗料のどちらを使うかはケースバイケース。
水性でも特に問題なし。
・塗料の樹脂により性能が違う。
・外壁の塗膜には種類がある。
・塗装工程の中で最も重要なのが下地調整。

・知識をもった専門業者に依頼する。
 

他のページではより深く詳細を書いていますので、お時間がありましたら御覧ください。

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