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遮熱塗料って本当に効くの?

 

遮熱塗料というのはご存じでしょうか?

屋根に遮熱塗料を塗装する事によって屋根の温度が下がり

それにより部屋の室温も下がるというものです。

 

【屋根の裏面温度を15~20℃低減!!】  

画像 753.jpg 画像 757.jpg   

日本特殊塗料㈱ 省エネ屋根用遮熱塗料 パラサーモ 

 

遮熱塗料は各メーカーからだしていますが

『実際のところ遮熱効果ってあるの?』

とお客さんから訊かれた事があります。

      

感覚的な話で言うと例えば屋根塗装の時に塗った所と塗っていない所を

手で触れば分かります。

太陽がカンカン照りの日に、塗っていない所は熱くて触る事が出来ませんが

塗った所は触る事が出来ます。

ですが実際のところ何度の気温が下がっているのか?と訊かれれば

返答に困ってしまいます。

         

というわけで以前にやった実験機での結果をご覧ください。

          

パラ1 (1).jpg 

これは日本特殊塗料㈱の

実験機ですが

特許を取得してるらしいです。 

パラ1 (2).jpg 

2枚ある塗装板のうち

左側の板が遮熱塗料

『パラサーモ』

 

右側の板が一般塗料

『ウレタン』

 

パラ1 (3).jpg 

 

両板の裏には

温度センサーがついています。

電気をあてていきます。

パラ1 (4).jpg 

電気をあててすぐに

変化があらわれてきました。

 

左側の板が遮熱塗料

『パラサーモ』

 

右側の板が一般塗料

『ウレタン』

パラ1 (5).jpg 

引き続き10分程

あて続けていると・・・

パラ1 (6).jpg 

結果はこうなりました。

20.1℃の違いは

パンフレット通りの結果ですね。

ホッとしました。 

 

よく『遮熱塗料を塗る事によって室内の冷房費が安くなって・・・』とありますが

工事費がかかるため その辺はどうなんでしょうか。

 

耐久性に関していえば遮熱塗料のほとんどがウレタンやシリコンといった種類になりますので

遮熱機能を省いても十分な性能をもった塗料でもあります。

                   

肝心な施工価格は一般の屋根塗装よりやや高い程度なので

屋根塗装を考えられてる方にはおススメです。

 

 
yane
屋根は場所が場所だけに、お施主様自身が分かりにくい箇所になります。屋根材の種類・必要な副資材・屋根が傷みすぎるとどうなるか?等、ご理解しやすいよう分かりやすく書いていきます。

屋根塗装の塗り替え時期とは


傷みやすい屋根 

錆び
屋根.jpg 屋根 (1).JPG
割れ 剥がれ
屋根 (2).jpg 屋根 (3).jpg

 

自分のお家の屋根に上った事のあるお施主様はどの位いらっしゃるでしょうか。普段目につかない場所だからこそ気にならないかもしれませんが意外と傷んでいる場合も多いです。

【お施主様自身が屋根を見た事のない。】という心理をつけ込んで悪徳リフォームが一時社会問題になりましたね。すべての訪問販売業者さんがそうだとは言いませんが、知らない人を御自分のお家の屋根に登らす。これはなるべくなら控えておいた方がいいかと思います。

カラーベストやコロニアルと呼ばれる薄形化粧スレートやモニエル瓦等の洋瓦は立地条件や環境条件によってちがいますが築10年前後から劣化が始まります。
 

こちらは築15年経過した屋根の高圧洗浄の様子です。黒い箇所が高圧洗浄前の状況、白くなったところが高圧洗浄後の状況になります。

 

高圧洗浄

 
いくら高圧洗浄とは言え、これだけ簡単に表層の塗膜が除去できるということはそれだけ屋根自体過酷な環境下にあるといえます。

 

なぜ屋根は外壁より傷みやすいのか?

 

H様邸 (30)_R

一般的に、屋根は外壁に比べ3倍以上の紫外線を浴びると言われています。
  
外壁の場合は、東から上った太陽が西に沈んでいきますので1日中太陽の影響があるかと言えばそうではなく、面によっては一定の時間のみ日差しを受けることになります。
 
その一方、屋根は勾配によって多少の差はあれ日中ほとんどの時間で紫外線を浴びています。
 
紫外線だけではありません。雨、風の影響もモロにうけていることから過酷な環境ということがご理解いただけるかと思います。

藻・苔・カビが発生する原因とは?

屋根に付着する苔・藻の発生も地域によって様々です。極論ですが大阪市内の緑が少ない地域に行けば藻が発生していることは少なく、河内長野市の緑が多い地区の場合は藻が発生しているケースが多いです。

藻・苔・カビが発生しやすい環境は、、

・周辺に田や畑、森などの木々、河川がある。
・食品工場がある。
・日当たりが悪い。

などがあげられます。

こちらの画像は周りに一切緑が少ないにも関わらず、藻・苔がびっしり屋根にのってたケースです。

屋根に覆い尽くされた藻 洗浄してやっと元の色が
分かる状況でした。
IMG_9653_R IMG_9652_R

田舎ではなく比較的、都市部での屋根でしたので何が原因なのか?謎でしたが、お客様にお聞きすると数年前までお家の裏に森があったそうです。なるほど、それなら理屈が合います。やはり環境によって屋根材の寿命が左右されると妙に納得した次第です。

 屋根塗装をすると雨漏りがしなくなるのか?

『屋根の塗装をすると今後雨漏りの心配はありませんよね?』とお尋ねになられる方がいますが、屋根塗装は雨漏りの防止、修理にはほぼ役にたちません。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

外壁塗装で雨漏りが止まらない理由とは

ご覧いただくと分かるように、屋根塗装と雨漏りの関係は無関係です。ただ、屋根表面をコーティングするという意味はもちろんありますので屋根材の劣化の進行は止めることができます。

 

塗装可能な屋根材の種類


屋根材の種類

屋根の種類は無数にありますが塗装出来る屋根をご紹介します。

 【※日本瓦や釉薬瓦などの例外的に塗る種類のものは省きました。】

 


〇 金属系屋根 (折半屋根 ・瓦棒屋根・波トタン)

折半屋根 瓦棒屋根
金属系屋根.jpg 金属系屋根 (2).jpg

工場・住宅・体育館など広い範囲で使われてます。
金属の屋根は太陽の熱を吸収しやすいことから、ここ最近は塗り替えの際には遮熱・断熱の塗料が使われる事が多いです。

【屋根の塗料例】

・ガイナ
・アドグリーンコート
・サーモアイシリーズ

 


〇 薄型化粧スレート (カラーベスト ・ コロニアル)

カラーベスト かわらU
薄型化粧スレート (2).jpg 薄型化粧スレート.jpg

 

 一般住宅では薄型化粧スレートと呼ばれる (カラーベスト ・ コロニアル)このタイプが多いです。

阪神淡路大震災を契機に多く用いられるようになった軽量屋根瓦です。強度を維持する為には新築後8~15年が塗替え時期になります。20年以上たったものには塗替えが困難の場合もあり、水性塗料・溶剤塗料どちらともありますが、出来る事なら屋根に関しては溶剤塗料を塗りたいですね。

【屋根の塗料例】

・ガイナ
・アドグリーンコート
・サーモアイシリーズ

 


〇 アスファルトシングル 

米国で生まれ、約140年の歴史を持ち、全米の住宅屋根の約80%がアスファルトシングルと言われています。アスファルトをつかってますので水性塗料が適してます。


〇 乾式コンクリート瓦(モニエル瓦・クボタ洋瓦・スカンジア瓦)

一般にモニエル瓦と言われる屋根瓦です。モニエル瓦の塗り替えは塗装の剥がれ不具合に繋がりやすく注意が必要です。

注意点としましては3点

・着色スラリーと呼ばれる層を時間をかけて高圧洗浄。
・モニエル瓦専用塗料を塗ること。
・メーカーの施工マニュアルを守ること

上記を守っていれば早々に剥がれなどの不具合が起きることはありません。

①徹底的にスラリー層を除去 ②高圧洗浄の途中段階
モニエル (2)_R モニエル (4)_R
③専用塗料で塗装 ④完成
モニエル (1)_R モニエル (3)_R


〇 セメント瓦・厚型スレート

セメント瓦 波型
セメント瓦・厚型スレート.jpg スレート.jpg

セメント瓦は一般に塗装して市場に出されますが無塗装のまま使われる事もあります。厚型スレートは工場や倉庫などによく見られる波形のスレートです。現在のスレートはノンアスベストですが以前のはアスベストを含んでいました。

 

屋根塗装に足場は必要か?

 

これもお客様がよくお聞きになられることです。

「屋根塗装のみをお願いした場合に仮設足場は必要ですか?」
というものです。
 

結論からお話すると必要です。

勾配のゆるい折半屋根(鉄板)などは要らない場合が多いですが、通常の住宅の場合はほぼ必要となります。

理由は大きく3点あります。

・近隣対策
・作業員の安全確保
・作業性
 

簡単ではありますがご説明します。
 

【近隣対策】
高圧洗浄時、または塗装時(ローラー塗装であっても)に屋根材の汚れ、塗料の飛散が懸念されます。大阪の場合はお隣の敷地に接近している場合が多いですので、足場を組み養生シートをしておかないとご近所に迷惑がかかる可能性が高いです。
 

【作業員の安全確保】
屋根はさきほど申しましたとおり、経年で表層が風化している場合が多く洗浄をかける前は滑りやすくなっています。洗浄後は幾分ましにはなるのですが、それでも屋根の上は靴が滑りやすく危険な作業に違いはありません。
 

【作業性】
足場がないと端部分(樋付近)の作業がほとんどできません。そのためどうしても端の部分がいい加減な仕事になってきます。
 

以上が屋根塗装のみの場合でも足場が必要な理由ですが、特に重要なのは作業員の安全確保の部分です。
 
足場費用をおさえ費用軽減もお施主さまからすると大切なことではありますが、危険を犯してまでするものではありません。弊社では折半屋根以外の住宅屋根で足場無しの屋根塗装はお断りしています。

 

屋根塗装か?葺き替えか?

 

屋根を塗装にするか?それとも葺き替えにするか?

これも状況に応じ変わりますので正解はないのですが、あくまで目安とすれば新築から15~20年以内なら塗装。20年を超えていたら葺き替え、あるいはカバー工法かなと思います。
 

もちろん10年を超えた場合であっても塗装不可の場合がございますのであくまで基準としてご理解ください。


いずれにしましても、屋根塗装、葺き替え、あるいはカバー工法などは一度現場調査してからの判断となります。

葺き替え、カバー工法についてはこちらのサイトをご覧ください。

屋根リフォーム相談室

まとめ

 

屋根塗装についての要点をまとめてみます。

・築10年経過してから傷みだす。
・外壁より屋根の方が傷みやすい。
・環境によって苔・藻が付着する。
・雨漏りと屋根塗装は無関係なこと。
・屋根材には種類がありそれぞれで塗料がかわってくること。

・屋根塗装でも足場は必要。
・20年以内なら塗装、20年経過していたら葺き替え。※あくまで基準

以上になります。屋根塗装をご検討の方はご参考になさってください。

 
 

 

  見落としがちな改修ドレン 

 

改修ドレン始め.JPG

この写真は、雨漏り がするとの事で訪問したお家なのですが
壁際に雨ジミの後が分かるでしょうか?

    

1Fの和室なのですが、御聞きしたところ、通常の雨の場合は、天井が濡れる等の変化はなく大雨などで長時間に降っている場合はジワジワと濡れひどい時はポタポタとしずくが落ちる事も。

  

ちょうどこの上はベランダになっているのですが
2年前に防水工事をしています。

    

ベランダを見たところ経年変化による汚れはあるものの、
防水層をおびやかす割れが あるわけではありません。

                         

大抵こんな場合は『ドレン廻りの不具合による雨漏り』が考えられます。

                

改修ドレン (1).jpg

防水層はまだまだ

しっかりしています。

上蓋がある所がドレンです。

ベランダに入った雨水は

ここを通って外に排出します。

ここに入ってから外に出るまでに

不具合があると考えられます。 

改修ドレン (2).jpg 

上蓋のカバーを外します。

 

この後、

バケツで水を流したのですが

案の定天井が濡れてきました。

中の排水パイプに隙間が

ありました。 

 

改修ドレン.jpg 

これが改修ドレンです。

パイプ状になっていてドレンに

これを差し込みます。

 

単純ですが

理にかなっています。

 

改修ドレン (3).jpg 

差し込んだ後、

形状をならしていきます。

接合部分をシールで処理。

 

改修ドレン (4).jpg 

防水材を塗っていきます。

 

この辺りが割れてくると

同じ事なので入念に処理します。

 

この後、防水材を2回塗布します。

 

画像 643.jpg 

最後に 

トップコートを塗ります。

 

ゴミが入らない様

ストレーナを取り付けて

完了です。

今回の場合は、お家の構造上ベランダの下に部屋があり不幸中の幸いで気付く事ができました。またベランダの下が部屋になっていない場合でも軒裏(雨水の行き先)あたりを見て変色していれば注意です。 

 

ベランダのFRP防水

HP(ホームページ)からの施工御依頼です 。

 

現在、雨漏りはしていませんが 

住宅を引っ越される前にベランダの防水をやっておきたいとの事で

お客様にはFRP防水を提案させていただきました。

FRPによるベランダ防水の施工手順を御紹介します。 

 

 

ベランダFRP防水工程

 

① 施工前 シート防水です。 

I邸FRP防水 (1).jpg 

 

② 点検作業 新築の時からのシート防水ですがコーナーは浮きが目立ちます。ゴムシートなので割れる心配はありませんがコーナーが浮くのはシート防水の弱点です。

I邸FRP防水.jpg 

 

③ シート撤去。時間が経っているので意外とカンタンにめくれます。

I邸FRP防水 (2).jpg 

 

④ シート撤去後

 I邸FRP防水 (3).jpg

 

⑤ 改修ドレンです。今回の防水はFRP防水になりますので鉛製ではなくFRP製の改修ドレンを使用します。

I邸FRP防水 (4).jpg 

 

⑥ ドレンに入るか差し込みます。            

⑦ サイズはピッタリですがこのままだとドレンの

厚み分が盛り上がり水ハケが悪くなるので

 

I邸FRP防水 ⑤.jpg
 

I邸FRP防水 ⑤ (3).jpg
⑧ 切り込みを入れます。               

⑨ これで改修ドレンが一段下がる事

により水ハケがよくなります。

 

I邸FRP防水 ⑤ (2).jpg
 

I邸FRP防水 ⑤ (1).jpg

 

⑩ 下地調整材を塗ってからペーパー処理

I邸FRP防水 (10).jpg 

 

⑪ 密着がよくなるようプライマーを塗ります。

I邸FRP防水 (12).jpg 

 

⑫ 改修ドレン設置。端部防水テープ処理

I邸FRP防水 (13).jpg 

 

⑬ ガラスマット張りこみ 完了 

I邸FRP防水 (14).jpg 

 

⑭ 中塗り

I邸FRP防水 (15).jpg 

 

⑮ トップコート ドレンのところにはゴミがつまらない様にストレーナーを取り付けます。

I邸FRP防水 (17).jpg 

 

 

 

 お伺いした雨漏り例

buokAM③.jpg

■ 天井からの雨漏り

屋上の防水層が切れていた為に
漏りしていたケース

 

buokAM④.jpg

■ 天井からの雨漏り

内部までは浸透していませんので
発見は遅れましたが

木材はすでに腐っています。

 

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 壁からの雨漏り

床の間に荷物を置いていた為、
お客様は雨漏りに

長い間気付きませんでした。

 

 

  応急処置の必要性

 

雨漏りがするとの事で木造3F建てのお宅に調査に伺いました。

3Fの窓際から天井にかけて内壁が濡れています。

お客様によると『屋根から漏れている』との事でしたので、屋根に上って調べてみました。

        

陸屋根と呼ばれるシート防水を施した屋根になります。

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シートの継ぎ目・立上り・ドレン廻り それらを ひとつづつ確認しながらチェックしていきましたがどこを見てもそれらしい箇所はありません。 

                      

通常の経年変化によりトップコートは剥離部分が見れましたが、雨水が浸入するような箇所は発見できませんでした。 

 

他の可能性を調べるため、散水検査の前に、外壁を確認しておこうと3F窓から覗き込んだのが (2)の 写真です。どうやら、壁に走るヒビが雨漏りの原因と直感しました。

 

 buokAM1.jpg

 buokAM2.jpg

 (2)-写真  クラック【割れ】から

雨水が入ってました。

 (3)-写真  コーキングを

擦り込みました

 

通常、散水して雨漏れ箇所を確認するのですが、その日の夜から大雨が降るとの天気予報で、時間はありません。

経験上、壁面のひび割れが雨漏りの原因で、ほぼ間違い無いと思われましたので、苦肉の策で、 窓からひび割れ箇所にプライマーを塗り、更にコーキング剤を擦り込む(3)という防水処理を 行いました。

 

それ以降、雨漏りは止まったとの事で喜ばれました。
 

コーキングの上に塗装したわけでもなく、見た目は少し不細工なのですが、応急処置と言う 意味では、役割りを果したと思います。

 

雨漏り箇所を見つける場合、これは好例で原因特定が難しく、雨漏り原因の発見が長時間 に及ぶ場合があります。しかし、とりあえずの応急処置としては、これで安心できます。

 

また、雨漏りにより、家屋内部の構造物(柱や梁など)を常態的に濡らしてしまうと、シロアリの好む 環境を作ってしまう事にもなります。

 

amo (16).JPG  コピー ~ 画像 357.jpg 

上の写真までいくと塗装や防水の問題ではなくなります。
 

雨漏りは、晴れると忘れてしまう事もありますが

大切なお家にとって「大敵」です。

 

 

お客さま
『屋根の縁切り(えんきり)ってなんですか?』

 

永濱
『はい、縁切り(えんきり)とは屋根塗装の際
 必ずしなければならない塗装工程です。』


(※カラーベスト等の化粧スレートを塗装する場合)

 

戸建て住宅などで普及しているカラーベストやコロニアルと

いった屋根の塗り替え工事に、必要な屋根の縁切り作業の紹介です。 

 

buok.jpg 

屋根の『縁切り』とは?

 

カラーベスト、コロニアルといった薄型化粧スレートと呼ばれる屋根材は、よくよく見ると表面に溝がついています。

 

この溝は単にデザインとしてあるわけではなく、屋根材下に雨水が侵入した時排出する役目があります。

 

屋根材重なり部分のほんのちょっとした溝ですので、屋根塗装をする事によって塗料でふさいでいでしまい、そうなると侵入 してきた雨水が排出されなくなり、 屋根下地の腐朽や雨漏りの原因にな ってしまう事があるのです。
 

そのために、塗装工事完了後に、塞いでしまった隙間を 
カッター等で取り除く 作業を『縁切り』と言います。  

 

つまりカラーベストやコロニアルといった屋根塗装で縁切りをしなかった場合逆にお家を傷めてしまうといった結果になる事もあるわけです。屋根材の下地と言えば野地板と呼ばれる木質の板ですからそれらが腐っていくわけですね。  

 

屋根の塗装工事に『縁切り』は必要なものですが、現実には完了した屋根に登る事やカッターで仕上がった塗装面を傷つける事に以前から抵抗感がありました。 

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ですが、ここ数年はセイム社は『タスペーサー』の存在がそれらを解消してくれました。

初めてこれを見た時に唸りました。
なんと便利な物を作ってくれたのかと(笑)   

                

fig図.gif

 

タスbuok④.jpg

これがタスペーサーです。
考えた人はノーベル賞ものですね。

タス1.jpg

〇で囲っているところが屋根材の継ぎ目になるのですが、それの左右15cmの場所に差し込みます。ダブル工法と言いますがメーカー推奨のやり方です。

※写真は切れてますが反対の右側にも入れます。 

タス②.jpg

タスペーサーは、手差しで簡単に挿入できます。間違っていけないのは下塗り(シーラー・プライマー)後に挿入する事です。

タス3.jpg

 〇で囲んでいるのが差し込んだ後です。

これをやる事により長期的に下地への通気性を確保できます。 最新のセイムさんの実験では野地面上の湿度をも下がる事が分かっています。 

 

※但し、 隙間が4mm以上ある場合は、使用しなくてもOKです。

           

最近ではお施主様のほうから
『縁切りはしてくれるんですよね?』と言われる事があります。

ネットで検索されたのでしょうがスゴイ時代ですね。
ご安心ください。 
永建工業では『タスペーサー』を標準仕様にしています。  


縁切り⑩.JPG

 

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