こちらのページは弊社の工事日記の中で色選びに関する記事のみを抜粋したものです。
次の塗り替えまでは変わる事のない外壁カラー。色選びのヒントになれば幸いです。
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こちらのページは弊社の工事日記の中で色選びに関する記事のみを抜粋したものです。
次の塗り替えまでは変わる事のない外壁カラー。色選びのヒントになれば幸いです。
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『外壁塗装っていつがいいの?』
結論から先にお話ししますと大阪にお住まいの場合、
屋根・外壁塗装は1年を通して問題なく施工できます。少し補足すると、
各塗料メーカーが公表している【塗装ができる条件】は概ね湿度90%以下、気温5℃以上となっており、この条件下で塗装するかぎりは問題がないということです。 塗料が乾燥して塗膜となるわけですから、塗装と天候は密接な関係があります。
四季による気温・湿度。また留意点をまとめてみました。
平均温度 | 3ヶ月平均温度 | 湿度 | 3ヶ月平均湿度 | |
3月 | 9.9℃ |
14.8℃ |
61% |
58% |
4月 | 14.8℃ | 55% | ||
5月 | 19.8℃ | 60% |
【知っておきたいポイント】
これは春に限らず1年を通して言える事ですが、塗装において重要なのが塗り重ねの乾燥時間です。
下塗りを塗って、中塗り、上塗りと作業工程を進めるのは一般の方でもご存知でしょう。ところが、
中には16時間以上乾燥しなければ次の工程にいけないのもあり塗料によって様々です。ベテランの職人さんでも錯覚しやすくこのあたりは注意が必要です。
平均温度 | 3ヶ月平均温度 | 湿度 | 3ヶ月平均湿度 | |
6月 | 23.9℃ |
26.5℃ |
69% |
71% |
7月 | 27.8℃ | 70% | ||
8月 | 27.8℃ | 74% |
工程については手順をしっかり守り施工すれば全く問題はありません。
梅雨が終わると、夏が始まります。とうぜんながら気温が上がりますので塗料の乾燥がひじょうに早いです。早すぎるくらいです(笑)
作業の際、意識する事は、2液性の塗料であれば硬化が通常より早くなりますので少量づつ作ること。外壁を塗る場合にローラーの継ぎが出やすいことでしょうか。いきなりの夕立も多い時期ですので、屋根塗装の際は天候の移り変わりを意識しなければなりません。スマホで雨雲レーダーを確認しながらの作業になります。予想が外れる事も多いですが(笑)
【知っておきたいポイント】
夏場によくあるご質問ですが、クーラーは普通に使えます。使えるのですが、外壁塗装工事は開口部である窓を汚れないように全てナイロン養生します。そのため換気で窓を開けておきたい箇所は事前に業者さんへ要望することをお薦めします。
平均温度 | 3ヶ月平均温度 | 湿度 | 3ヶ月平均湿度 | |
9月 | 24.0℃ |
19.2℃ |
65% |
65% |
10月 | 19.5℃ | 66% | ||
11月 | 14.2℃ | 65% |
その期間を作業中止になる場合が多いですので梅雨同様に工期が延びる事になります。
【知っておきたいポイント】
天候とは直接関係のないお話しですが、先ほどもお話ししました通り、この時期はお問合せが集中します。
特に弊社などの施工店であれば月に出来る軒数が決まっていますので、せっかくお声掛け頂いたにも関わらずご希望の時期に工事着工が出来ない事があります。初夏頃の早い段階から塗り替え計画を立てられるとスムーズです。
平均温度 | 3ヶ月平均温度 | 湿度 | 3ヶ月平均湿度 | |
12月 | 6.8℃ |
6.1℃ |
62% |
62% |
1月 | 5.9℃ | 62% | ||
2月 | 5.8℃ | 63% |
一年を通して一番気温が下がる時期です。ですので塗料の乾燥を通常より遅くなります。ただ空気は乾燥していますので1日1工程でいけば塗膜品質に問題はありません。過去において気温の低下が原因で不具合になったこともありません。
【知っておきたいポイント】
外壁塗料の種類によっては施工可能条件が気温5℃以上だとしても、この時期にはむいていない塗料もあります。
また、屋根塗装の施工時間は10:00~14:00くらいの間がベストです。というのもこの時期は夜露が降りやすく、14:00以降に塗った塗膜は乾燥するまでに夜露が降りてしまうのでボケ(艶がない状態)やすくなります。
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四季を通じての状況を綴ってみました。書きながら気になったのは日中の気温が5℃以下になれば塗装不可なのか?と言うことです。
というのも、北海道や東北などの寒冷地では真冬の気温が5℃以下になります。その期間、そこに住む塗装屋さんは一切作業が出来ないのか?といえばそうではなく工夫しながら工事を進めていると聞いたことがあるからです。
それが気になって、日本で一番厳しい環境である北海道で塗装業をしているお友達に直接聞いてみました。
初耳の話もありなかなか興味深い話でした。
私どもを含め比較的、気温が安定している地域の塗装業者が溶剤(油性)塗料を使うのは耐候性、もしくは既存下地との相性を考えて選択する場合が多いですが、寒冷地になると1にも2にも乾燥重視で選ぶということですね。
それにしても恵まれた環境で仕事をしているとつくづく感じました。
いかがでしたでしょうか。自分自身、近畿圏でしか塗装工事をしたことがないので他の地域の事は分からないのですが、塗装工事は正しい知識・一定のルールを理解していれば一年中行えるという事です。
天候の影響で塗装工事に問題が起きるとしたら、それは人為的な問題の場合が多いです。明け方まで雨が降っていたにも関わらず、朝から屋根の塗装をしたら当然何か起きる可能性があります。それは施工側の問題であり天候とは関係ありません。
いずれにしましても、品質を重視した施工を心がけ御引渡しをする。これは志の高い塗装店なら日本全国どこであっても共通の思いです。
いい塗装工事をするには、念には念を入れて・・安心を確保しながら・・となり、それに伴い工期が延びる事になります。
ご迷惑をお掛けしている事は重々承知の上で言うのですが、そのあたりをご理解いただけるお施主様が前提となることを付け加えさせて頂きます。
風水で楽しむカラー選び
『何かおススメの色はありますか?』
『イメージすら湧かないんですが・・』
『たくさんありすぎて決められない』
ご契約してから色選びの段階になってよく尋ねられるのが外壁の色選びについてです。
次の塗り替えまで10年~15年だとしたら、それまでの期間はどんな色であってもその外観で過ごすわけですから色選びが慎重になるのもうなずけます。
こういうイメージにしたい。とすでにお決めになっている方は別として、全くイメージが湧かない方にとって何か手助けになるものはないか?と日頃から思っていました。
過去には、『家族が幸せになる色ってありますか?』と冗談めかして聞かれた事もありましたが、自分が風水の本を片手にご提案しても残念ながら説得力はありません(笑)
そんな時、縁あって(株)エガオールの土本晶子(晶月)さんと知り合う事ができました。土本さんはキッチンで有名なリクシルや大企業で風水セミナーを行っているその世界では有名な方。
もしかすると色選びで悩んでいる方にとって参考になるのではないか。そう思い、こちらから土本さんに頼み込んで、風水カラーアドバイザーとしてご協力戴けることとなりました。
風水とは目に見えない『気』のバランスを整えて、心地よい空間をつくる住環境学です。
『気』と言っても、陽気・元気・勇気・人気などポジティブな気を表す言葉もあれば、逆に弱気・陰気・病気・邪気などネガティブな気もあります。環境が持つ気と人間が持つ気のバランスをとっていくのが風水なんだそうです。
このあたりは男性より女性の方がご興味あるのかもしれません。
女性は風水を実践することを楽しむ、男性は具体的な開運、つまり、金運のため、仕事運のためなど目的から入るという傾向。があるそうです。おもしろいですね。
さて、それでは実際に使用するアドバイスプランのサンプルをお見せ致します。下記をクリックしてください。
風水アドバイスプラン鑑定結果お知らせシート
いかがでしょうか。玄関の向きやお施主様の生年月日を加味しながらでのアドバイスとなりますので同じ種類のものがない、あくまでオーダーメイドのアドバイスとなります。もちろん気に入った場合のみご採用ください。
過去に、外壁の色選びでご家族の意見がまとまらず窓口であるお母様お一人が悩まれていたのを目にしたことがありますが、本来外壁色の選択は楽しむものであって揉めるものではありません。
お母様がピンク系、息子さんがグレー系、娘さんがイエロー系とご家族の意見がまとまらない時の切り札としてぜひご活用ください。
気になる風水アドバイスプランの料金ですが、弊社で外壁塗装をされる方であればどなたでも無料になります。
何回も申しますが色選びは悩むものや揉めるものではなく楽しむものです。イメージが湧かない方やどうしていいか分からない方はぜひこの風水アドバイスプランをお申込みください。
2014年の6月から新しく店舗としても営業しております。
看板に『屋根・外壁塗り替え相談室』と書いてありますとおり塗装に関しての御見積り・ご相談・疑問を解消できる場としてお気軽にご活用ください。尚、現場調査の際は不在となりますのでご来店いただく場合は、前もってご連絡をいただけたら幸いです。
・塗装工事の金額の相場を知りたい。
・他業者さまの見積り書を診断してほしい。 ・塗装の正しい知識を知っておきたい。 ・いい業者の見分け方を教えてほしい。 ・ガイナの効果を体感したい。 |
ホームページ上だと文章だけですのでお伝えする事に限界があります。また書き方によっては違ったニュアンスでとられる場合も少なくありません。その点ご来店いただいた場合は対面でのお話しになりますのでご質問にも100%お答えできると考えています。塗装の事ならどんな事でもかまいません。遠慮なくお越し下さい。
キティ―ちゃんが毎日の家事を応援してくれるそうです(笑)
わざわざ足を運んでくださった方の為に、と事務員さんが選びました。
※なくなり次第終了とさせていただきます。ご了承ください。
■住所 東大阪市長田2-12-5
■店舗営業時間 年中無休 AM9:00~PM8:00 (予約制)
■お問合せ先 0800-200-5246
■駐車場あり
※現地調査等で空けることも多々あります。
お越しの際はぜひご連絡くださる様お願い致します。
外壁塗装を実施する場合、一緒に考えておくべきものがシーリング工事です。
これまで26年間、外壁塗装に携わってきましたが、塗装時期にシーリングが劣化していないことは基本的にはありません。
塗装時期を迎えたお宅のシーリングは劣化している可能性が高く、メンテナンスをしなければせっかく外壁塗装を施工しても、効果が半減してしまいます。
ただ、外壁塗装が初めての方には「シーリング工事って何?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、シーリング工事の基礎的な情報から、実際のメンテナンス方法まで詳しく解説していきます。
シーリングとは、外壁材の継ぎ目の目地を埋めるために施す「充填剤」の事を指します。
このシーリングを施す工事の事を、シーリング工事と呼びます。
一般の方は【コーキング工事】と呼ぶことも多いですが、どちらとも意味合いは同じです。
近年の住宅の外壁には、窯業系サイディングと呼ばれるボード上の壁材が使われています。
ボード上の壁材をいくつか張り合わせることで外壁を形成しているため、繋ぎ目にはどうしても隙間ができてしまうのです。
この隙間を埋めるために施すのが、シーリング(コーキング)ということになります。
シーリングには、一般的にゴムのような伸縮性の高い素材が使われます。
これは、繋ぎ目がある程度伸び縮みするようにしておかなければ、強風や地震で簡単にシーリングが壊れて、隙間ができてしまうからです。
隙間ができるとそこから雨水が浸入し、雨漏りや白アリが発生する原因になってしまいます。
このように、住宅を守るために重要なシーリングですが、新築から数年経ち最初に傷みだす場所でもあります。
シーリング材にはウレタンが主に使われますが、紫外線に弱いという弱点があります。
外壁は常に紫外線にさらされているため、どうしても初めに劣化してしまうのです。
シーリングの劣化に気が付くパターンは、人それぞれです。
など様々ですが、弊社のお問い合わせで一番多い工事内容になります。
シーリングの傷みは建物本体の劣化に繋がりますが、ご自身ではどのような状態かを見極められないかもしれません。
そこでここからは、シーリングの痛みの症状とその原因を詳しく解説していきましょう。
以下のような症状が見られれば、シーリングが劣化していると考えてよいでしょう。
また実は、シーリングの傷み症状によって、原因が変わってきます。
外壁シーリング箇所が傷んでいてお悩みの方は、現在の状況と照らし合わせてご覧ください。
症 状 |
外壁とシーリング材との間に隙間ができる剥離(はくり) |
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原 因 |
・プライマーの塗り忘れ、プライマーの塗りムラ。 ・外壁の動きにシーリングの接着強度が耐えられなかった。 ・3面接着による施工。 |
対 策 |
・次回の打ち替え時にはプライマーをしっかりいれる。 ・3面接着を防ぐため底部分にボンドブレーカーというテープを貼ってからシーリングを打つ。 |
症 状 |
シーリング材の真ん中が切れる破断(はだん) |
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原 因 |
・コーキング材自体の劣化、寿命 |
対 策 |
・次回の打ち替え時には耐久性のいいシーリング材を選ぶ。 |
症 状 |
シーリング材のすぐ後ろにバックアップ材、あるいはハットジョイナー(青い下地部分)が見える。 |
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原 因 |
・シーリング材の厚み不足。 ①のグレー部分はバックアップ材になります。その手前にある白い部分がシーリング材になります。ご覧いただいたら分かるようにシーリング材の厚みが1mm程度しかありません。 ②こちらはハットジョイナーと呼ばれる下地部材がシーリング材のすぐ後ろにあり①と同様厚みを確保出来ていません。 |
対 策 |
・①の場合は、バックアップ材を入れず、ボンドブレーカーを貼りシーリングを打ち厚みを確保する(8mm以上) ・②の場合は背の高いハットジョイナーを設置してなっているものですので、どれだけ耐久性のいいシーリング材を打っても根本的な解決にはなりません。カバー部材で覆う、ブリッジ工法でシーリングの厚みを確保するしかないでしょう。 |
症 状 |
シーリング材がとれた状態。欠落(けつらく) |
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原 因 |
・プライマー不足。 ・シーリング材の選定不足。 |
対 策 |
・次回の打ち替え時にはしっかりとプライマーを塗り、耐久性のいいシーリング材を選定する。 ・ここまでくればとうぜん弾力性はなくスカスカの状態です。早めの対策を。 |
以上がシーリング材の傷み状況の原因と対策になります。
やはり全体的なお話で言えば、耐久性のないシーリング材で施工している場合がほとんどです。
こちらも合わせてご覧ください。
シーリングの傷みとは少しずれますが、その他にブリードという現象があります。
ブリード現象とは、シーリング材と塗料が反応することで、シーリングが黒ずんだりグレーの汚れが浮き出てきたりする症状です。
ブリード現象は、シーリングを打ち替えしてその上から塗装した場合に起こる現象です。
外壁の素材がモルタルでもサイディングでも、両方で発生します。
上の写真をご覧いただきたいのですが、塗り替えをしてまだそんなに間がないマンションの外壁です。
時間がたってない割には赤い矢印のところは黒ずんでいます。
1階と3階も同じ様に汚れていますね。
これが、【ブリード】という現象です。
ブリードの原因は、シール材の中に可塑剤(かそざい)という成分によるものです。
塗り終わった後はキレイでも、時間が経ちシール内部の可塑剤が塗料と反応して浮き出てくることで、塗装面に移行しベタつき感がでてきます。
これにより汚れを拾いやすくなり、黒ずんできます。
塗装の業界では、これを汚染(おせん)と言います。
仮にこの壁の上に塗装しても、時間が経てば同じ様に汚染されてきます。
そこで、ブリードを防ぐため可塑剤移行防止剤を先に塗っておきます。
打ち替え時には、ブリードしにくいノンブリードタイプのシーリング材を使用するのが前提となります。
シール工事は外壁塗装前の重要な作業工程であり、仕様は2種類あります。
その2種類とは、【増し打ち】と【打ち替え】です。
増し打ち |
既存のシールの上にシール材を充填し厚みを増します。
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打ち替え |
既存のシールを撤去し新たにシール材を充填します。 (増し打ちに比べ若干料金が割高になります。) |
例えば最初に事例をあげた状態ですと、【打ち替え】は必ずしなければなりません。
では、『増し打ち』=手抜き工事か?と言われれば必ずしもそうではありません。
施工する部位により、増し打ちの方が適切な場合もあります。
例えば、サッシ廻り。
サッシ廻りを増し打ちするのは、このような状況の時です。
では、一つずつ解説をします。
まずはサッシの形状の問題から。
サッシの種類によっては、ツバが出ているタイプのものがあります。
このような形状のサッシの場合はカッターの刃が入らず、既存シールの100%撤去が困難です。
カッターの刃が入らない箇所を無理に撤去しようとすると、サッシを傷つける可能性があります。
また、既存シールの20〜30%撤去する事を打ち替えとは言いません。
(打ち替えは、既存シールを残りカスまで出来るだけ撤去してこそ打ち替えという概念があります。)
そのような場合は、三角シールというやり方で窓廻りのシーリングを仕上げます。
三角シールとは、突き出たサッシなどの部分と外壁の間を、斜めにシーリングする方法です。
こちらの画像はツバがでているタイプのサッシですが、厚みを付けた三角シールで仕上げています。
新築時のシール工事より厚みを持たせていますので安心の工法です。
もう一点は、既存シールの撤去時に防水紙をカッターで切る可能性です。
ここ十年内に建っているお家であれば外壁の構造は、
■通気工法で透湿防水シート⇒胴縁(木下地)⇒サッシ⇒サイディング
となっており、防水紙をカッターで切ってしまう心配は少ないです。
その一方で、築年数が15年以上経っていると
■直貼りで透湿防水シート⇒サッシ⇒サイディング
となっている可能性があり、防水紙を切ってしまう危険が高まります。
実際このような構造を、大阪でたまに見かけます。
過去には、縦目地の下にハットジョイナーが一切入っておらず、透湿防水シートだったこともあります。
※ハットジョイナー
(サイディングとサイディングとの間に入っている下地材)
まれなケースではありますが、そのような構造になっていると二次防水である透湿防水紙を切ってしまい雨漏りを誘発してしまう可能性もあるわけです。
ご理解しやすいように例をあげながら『増し打ち』について書きましたが、「窓廻りはすべて増し打ちにしましょう」という話ではありません。
撤去出来る場合は、撤去するのが当たり前です。
もちろん、ボロボロに傷んでいる箇所をそのまま増し打ちにするのは論外です。
家は人間と同じで、100軒の家があれば100通りの性格があります。
その中で改修工事は、現在の状態を見極め、そこでベストな施工方法をとることが大切です。
打ち替えの場合も増し打ちの場合も、充分なシーリングの厚みを確保することが、外壁を長持ちする秘訣になります。
増し打ちでも、良い増し打ちと悪い増し打ちがある事をご理解ください。
窯業系サイディングボードを塗装する際、「シーリング工事を先にするか?もしくは後にするか?」という問題があります。
と言います。
新築の際は、工場で塗装したボードを貼っていきますので塗装はありませんが、意味合いでいうと『後打ち』になります。
塗り替えの際、『先打ち』『後打ち』どちらにしなければいけないか?これに正解はありません。
ちなみにほとんどの塗料メーカーは、『後打ち』を推奨しています。
これは次の章で述べますが、メーカーとして責任が持てないということだと思います。
【先打ちイメージ図】
【後打ちイメージ図】
紫外線・風雨の影響を受けにくいのは先打ちです。
それだったら全て先打ちの方がいいのでは?と思うかもしれませんが『先打ち』『後打ち』でそれぞれにメリット・デメリットがあります。
表にしてみました。
メリット |
デメリット |
|
先打ち |
シーリングの上に塗装します ので、紫外線・風雨から シーリングを守り 劣化の進行を遅らせます。 |
塗膜よりシーリングの方が 性質上柔らかいですので、 塗膜の表面が割れる事が あります。 |
後打ち |
シーリング上の塗膜に 不具合(表面の割れ)等が 起こる事はありません。 |
シーリングに直接、紫外線・ 風雨が当たるため傷みが 早くなります。 |
一般的には、『先打ち』での施工が圧倒的に多いのが現状です。
ですが、ご覧いただいたようにデメリットもあります。
このあたりは施工方法により、そのデメリットを回避する方法もあります。
この写真は築15年、3階建て木造住宅の3階部分のサッシです。
足場を組んで驚きました。
手前側のサッシの上部分に雨仕舞いの処理がしていないのです。
隙間から下地の木が見えるのが分かるでしょうか?
3階部分なので小雨の場合入る事はないですが、横殴りの雨や台風の時は雨水が簡単に侵入します。
雨水が入る
↓
下地が腐食する
↓
白アリが発生する
今の時代に建てる住宅にはさすがにないと思いますが 、この時代(平成元年〜10年位)の建売住宅には、たまにあります。
築年数がある程度経っている住宅なら、一度プロに細かくチェックしてもらうとよいでしょう。
今は塗装工事も細分化され、シール工事はシール業者、サイディング工事はサイディング業者と分かれています。
しかし昔は、器用な大工さんが全てをこなす場合もあったようです。
今回は塗装工事のため、足場を組んで発見出来たわけですが、場所が場所だけに一生お客さんは気付かなかったでしょう。
一般論として、シールの寿命は通常5年〜10年と言われています。
とは言え、一口に打ち替え時期といっても、「新築から〇年後にするもの」とは言えません。
なぜなら、立地環境によって傷み具合が変わってくるからです。
たとえば、同じ時期に建てられた住宅でも、以下の2つの条件で傷み具合は大きく変わってきます。
鉄骨、木造によっても変わってきます。
南面、北面の紫外線の当たり方によっても変わります。
そのため、一概には言えません。
だいたいの目安をお伝えすると、10年を超えたくらいでしょうか。
ただ、よく誤解されていることなので補足としてお伝えしますが、シーリングが割れたとしても、直ちにお家の中に水が入ってくることはありません。
※こちらは通気工法のサイディング断面図。
※こちらは通気工法のサイディング断面図。
これは、外壁の断面を図にしたものになります。
ご覧いただくと分かるように、仮にサイディングが割れたとしても、二次防水である透湿防水紙で雨水が止まるような構造です。
そのため、部屋の中にまで雨水が侵入する事はほとんどありません。
ただし、雨水は入らなくてもサイディングは湿気等で、反り・曲がりが起きてしまいます。
ですので、なるべく早い段階にシーリングの打ち替えをされる事をお薦め致します。
塗装を行わないシーリングの打ち替え工事の場合に、「足場は必要ですか?ハシゴでは無理ですか?」とたまに聞かれます。
結論から先に申しますと足場は必要です。
※一部の箇所のシーリング工事ではなく全体工事(外壁4面)のお話です。
ハシゴを動かしながらの施工は手間がかかり、結果的には足場を組む金額と変わらない費用となります。むしろ、それ以上に高くなってしまう可能性もあります。
次の項目で打ち替え工程をご覧いただけますが、
といった工程をふみますので、一回ずつハシゴを移動しながらの施工には無理があります。
安全面、施工面を含めシーリング工事には足場が必要とご理解頂けたら幸いです。
それではシーリング(コーキング)工事の打ち替え工程をご紹介します。
築15年を経過したお家です。シーリング仕様はオートンサイディングシーラントになります。 |
現状は下地が見えて傷んでおり防水性能はありません。 |
既存シーリング材を撤去していきます。 |
専用プライマーを塗ります。 |
シーリング材を充填していきます。 |
ヘラで押さえていきます。 |
養生テープを撤去し完成です。 |
この作業完了後、完全に乾かしてからの塗装工程開始となります。
少し付け加えると、下地の青い部分をボンドブレーカーと言いシーリング撤去時に剥がれてしまうと、新たにボンドブレーカーを貼ってからシーリングを打ちます。
さきほど、塗料メーカーは『後打ち』を推奨していると解説しました。
実際、カタログにもそう記載されています。
では、なぜ塗料メーカーは『後打ち』を推奨しているのでしょう?
その理由は、塗料との相性の問題です。
シーリング材はシーリングメーカーから販売されており、塗料は塗料メーカーから販売されています。
つまり、別々の会社が作っているということです。
塗料メーカーも全てのシーリングとの相性をテストする訳にもいかず、責任が持てないんだと思います。
どれだけいい塗料を使ったとしても、シーリング材との相性が悪ければ早々に剥離してしまいます。
これでは、いい塗料を使用する意味が無くなります。
あくまで弊社の場合ですが、シーリングメーカーに使用している塗料を持ちこんでの密着テストを行い、合格した塗料だけをご提案しています。
シーリングの劣化と一言に行っても、症状と原因は様々です。
また、目のつきにくい個所が劣化していることも考えられます。
目の届かない部分までチェックし、原因を突き止めた上でメンテナンスすることができれば、住宅も長持ちすることでしょう。
そのためには、プロの塗装業者に外壁とシーリングの状態を見てもらうのが一番です。
経験豊富な塗装業者に依頼すれば、的確なアドバイスがもらえることでしょう。
もし、大阪近郊でシーリングの劣化でお悩みなら、私達「株式会社住友リフォーム外壁事業部」までご相談ください。
株式会社住友リフォーム外壁事業部は、お客様のご要望をダイレクトに実現できる塗装専門業者です。
現場の下調べやお見積もり作成は、代表である住友が伺い、責任を持ってお客様のご要望をヒアリングいたします。
もちろん、お見積もりをご依頼頂いたからと言って無理な営業は致しませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。