現状の瓦棒にサビが発生してひどい状態です。塗装で対応することもできないわけではありませんが、ここまでサビがひどい状態ですと塗装しても長持ちはしません。そのため今回はガルバニウム鋼板でカバー工法をご提案しました。
屋根のカバー工法は既存の屋根はそのままの状態で
上から新しく屋根材をかぶせる工法になります。
カバー工法のメリットは大きく3つです。
・古い屋根材を撤去することがありませんので解体費用、廃材費用がでません。
・工事期間が短いです。
・住居の場合は生活、工場の場合は作業、このどちらにも支障がありません。
今回は瓦棒葺きの屋根をカバー工法で施工した際の作業工程をお伝えします。
現場名 |
工場 瓦棒屋根改修工事 |
住所 |
大阪市 |
工事内容 |
瓦棒カバー工法 |
前回に塗った塗膜がめくりあがり錆びが発生しています。
電動工具でサビを除去していきます。錆止めを塗る準備をします。
錆びの発生を今後抑えていた方がいいのと、いくらカバー工法といっても、傷んだ上にカバーするのは気持ちいいものではありません。そのために塗っていきます。
タイトフレームを設置していきます。
タイトフレーム設置完了です。
構造的にはこのようになっています。タイトフレームの上にガルバニウム鋼板を乗せビス止めし、その上からまた新たに重ねるのでビス頭が露出しません。
アスファルトルーフィングを敷いてからガルバニウム鋼板をならべていきます。
ガルバニウム鋼板の下に見えるのがアスファルトルーフィングになります。これを入れる理由は、今後雨漏りをした際の二次防水という意味合いというより、既存瓦棒とを遮断しもらい錆を防ぐために入れていきます。
ガルバニウム鋼板の設置が完了しました。
棟の板金を設置する前にエプロン面戸を設置していきます。横降りの雨でも雨水が侵入しないようにするためのものです。
棟板金の設置状況。
棟の重ね部分にはコーキングを入れていきます。中にコーキングを入れる事により傷みにくく重なり部分から雨が入ったとしても漏らないようにするためです。
こちらは他の現場ですが、重ね部のコーキングが劣化しているのが分かります。コーキングを露出した場合どうしても紫外線に弱く長持ちしません。
ケラバ部分のもカバーします。
これで完成です。古い瓦棒の場合は対処法として『塗り替え』『葺き替え(カバー工法も含め)』とありますが今回は傷みが激しいためカバー工法で施工させていただきました。
角度を変えて。以前と比べ見違えるほどの仕上がりとなりました。
N様、ご依頼頂きましてありがとうございました。