
築30年以上経っているRC住宅の屋上陸屋根になります。
屋上は真夏ですと表面温度が70℃を超え、真冬ですと0℃を下回ります。また雨、紫外線、雪、風とそれらの影響を1年中繰り返すわけですから環境的にはそうとう厳しい箇所になります。
それらに耐える防水ということで今回は縁ビシートの絶縁工法で施工致しました。この塩ビシートは紫外線に強く、耐候性に優れていますので定期的にトップコートを塗り替える必要がありません。
またシートとシートのジョイント部分は溶融着して一体化するため雨漏れに強い工法となります。
今回は障害物のない屋上ですので塩ビシートで施工するのがコスト的にも理にかなっています。それでは塩ビシート絶縁工法の施工工程をご覧ください。
現場名 |
戸建て住宅 陸屋根 塩ビシート防水工事 |
住所 |
東大阪市 |
工事内容 |
塩ビシート機械式固定工法 |
現状の様子です。お家の中に雨漏りはしていませんが、10年以上前にお客様がご自身で家庭用塗料を塗ったとのことですが、ほぼ風化し防水機能はほとんどありません。
屋上の真裏、つまり軒裏部分です。屋上からの水分が浸透しているせいか塗装がほとんど浮いている状態です。
まずは高圧洗浄で水洗いをしていきます
乾燥後、絶縁シートを敷いていきます。
絶縁シートが敷き終わりましたらディスク盤を取り付けるための下穴を開けていきます。
IHディスクの取り付けていきます。
絶縁シート、ならびにIHディスクの設置が完了しました。
立上りパラペット端部です。軒先用塩ビ鋼板を取り付ける前にブチルテープ(防水テープ)を貼り付けていきます。貼り付け後表面のクラフトテープを外すと両面テープみたいになってます。
その後塩ビ鋼板をビス固定します。軒先からの漏水はほぼありませんが、万が一下から雨が吹き上がったとしても防水層の下に雨が入らないようにする仕組みです。
排水口周りにも鋼板を取付けていきます。
改修用のドレンを設置しました。
防水シートである塩ビシートを敷いていきます。
塩ビシートを入隅の塩ビ鋼板に専用溶着材で相互を溶着している様子です。ハケで適量を塗布し素早く圧着します。ボンドとは異なり揮発性が高いので素早い動作が必要となります。
シートとシートのジョイント接合部に溶着剤を使い一体化させます。
誘導加熱装置 IHジョインターを使い塩ビシートをIHディスクを溶着させていきます。熱を加えると接着するようになっています。
シートとシートのジョイントにはシールを打ちます。
熱風溶接機を使い脱気筒周りのシートを溶着させます。
完成です。雨水の侵入を防ぎ長期の耐久性を誇る塩ビシート防水です。