屋上でバーベキューをした際に炭が落ちてしまい、防水層を溶かしてしまった。
というケースでご依頼頂きました。

ウレタン補修 (13)

お客さまがガムテープを貼られており、応急処置としての対処法としてはこれでいいかと思います。

ウレタン補修 (14)

ガムテープをめくってみると、ウレタンの防水層が熱で溶けているのがわかります。

ウレタン防水に限らずシート防水にも言えることですが防水層は性質上、熱に弱く屋上やベランダで火を使う際には注意が必要です。出来る事なら火の使用を控えるか、どうしてもという時には防火シートを敷いてから使用するのも一つのやり方です。

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それでは、補修手順にいきます。

まず焼けて溶けてしまった部分をくり抜いていきます。一番下にある下地まで露出させます。

ウレタン補修 (1)

ペースト状にしたモルタル樹脂を塗ります。これが下地調整になります。

ウレタン補修 (9)

今回は塗らない箇所をナイロン養生してからプライマーを塗っていきます。

ウレタン補修 (3)

緩衝シートを張り不陸を調整します。

ウレタン補修 (4)

ジョイント部分が一番弱い箇所になりますので補強の意味でクロスを入れます。

ウレタン補修 (12)

ウレタン防水を塗布します。

ウレタン補修 (10)

最後にトップコートを塗っていきます。トップコート自体は防水の役目がほぼなく、ウレタン防水材の保護と言う意味合いが強いものになります。

ウレタン補修 (5)

完了です。補修工事としては余程のことがない限り問題なく使用できるかと思います。

ウレタン補修 (11)

塗膜の防水は面で仕上げる為、本来であれば全面施工の方が好ましいですが、お客様の事情、状況がありますのでご要望をお聞きしてからの現場に応じた判断となります。