雨漏りが発生し始める築年数とは?
新築のマイホームに住み始める時、雨漏りの心配をする人はまずいないでしょう。
未来永劫、雨漏りとは無縁の我が家。とまでは思っていなくても、数十年後に心配するレベルの話というイメージではないでしょうか。
ところが近年増加しているのが5年以内の築浅での雨漏りなんです。
ひどい時には1年以内に雨漏りが発生するケースも。
なぜそのような事態が起こってしまうのでしょうか?
実は『築浅での雨漏り』と『築年数の経過した雨漏り』では原因が大きく異なります。
新築から1年で10年、20年分劣化した。
…どんなに荒い住み方をしても、安普請であろうと、さすがにそこまでのことはありません。
まだ新しい住まいが雨漏りするには、それなりの理由があるんですよ。
築浅の雨漏り
新築後数年から10年未満で起こってしまう雨漏りの原因…それは、外壁や換気口、サッシや天窓など、風雨に対して弱点となりやすい部分の収まりや施工の甘さが原因と考えられます。
雨仕舞の不備によって発生する雨漏りは、理屈で言えば築浅でも歳月を経た建物でも関係ありませんが、現実にはかなり早い段階で雨漏りの症状が現れるのが最大の特徴です。
まだ新しいマイホームに雨漏りが発生した時…まずはショック!そしてさまざまな思いが頭を駆け巡ることと思います。
なぜ? どこから? 修理にかかる費用は? 信じたくない、もうちょっと様子を見ようか…?
そのお気持ちは痛いほど分かるのですが、思い悩んでいても決して良い結果にはなりません。
どこから雨漏りしているか、どのような症状かに関わらず、原因は初期の施工ということははっきりしているのです。
ためらうことなく施工業者に連絡を取り、状況を伝えましょう。
一刻も早くこれ以上の雨漏りを食い止め、大切な建物の躯体を守ることが第一です。
気になる費用については、全く心配いりません。
施工業者は住宅瑕疵担保責任保険に入ることを義務付けられていますから、新築後10年未満に施工の不備によるトラブルが発生し、修理を行った場合には全て無料です。
ご安心いただけたでしょうか?遠慮することなく、しっかりと納得のいく補修をしてもらってくださいね。
築年数の経過した雨漏り(10年以上)
10年以上築年数の経過した住宅での雨漏り。
屋根や外壁材、シーリング、防水シート…原因となる箇所もいろいろです。
ざっくりと言ってしまえば『経年劣化』なのですが、同じ時期に同じ施工業者によって建てられた家が同じように劣化していくのかというと、決してそうではありません。
お住まいの地域の自然環境、ライフスタイル、メンテナンスの有無などの要素が複雑に絡み合うことにより、劣化のスピード、傷みやすい箇所や状態は大きく変わってくるんですよ。
築年数の浅い雨漏りと大きく異なるのは、原因が複雑化して特定が難しいケースが増えてくることでしょうか。
ひとつの原因から始まった雨漏りが気付かれず、もしくは放置されることによって広がり、他の原因を誘発していることもあります。
時には建物の構造体にまで影響を及ぼしている場合も少なくありませんが、こうなると大切なマイホームの寿命を大きく縮めてしまいます。
とりあえず水が垂れてこなければOK、安ければDIYで充分…それは長い目でみると考えものです。
小さな節約が大きな損害を招いてしまうことにもなりかねません。
その場限りの応急処置を繰り返すのではなく、根本的な原因を見極めて適切な修理を行ってくれる施工業者を選び、修理を依頼することをおすすめします。
火災保険に入っていれば、『風災保障』(突風による被害の保証)が適用される可能性も大いにあります。
雨漏りは気づいたらすぐにきっちりと手を打つ!覚えておいてくださいね。