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当初はハイツの階段・廊下の床面を塗床(塗装)でお考えのようでしたが、タキストロンRA(防滑性ビニル床シート)をご提案しご採用いただきました。
防滑性ビニル床シートは優れた床シートで
・汚れにくく、掃除がしやすく
・意匠性に優れ
・足音を軽減する
の機能をもった廊下、階段用の専用シートになります。
※通称名で長尺(ちょうじゃく)シートと言います。
防滑性ビニル床シートについてはこちらにも詳しく書いていますのでよかったらお読みください。
マンションやハイツの廊下・階段に長尺シートをオススメする5つの理由
さて今回の施工内容は順序としまして、【雨水が流れる側溝(そっこう。みぞ部分)】と【玄関面の巾木と言われる立ち上がり部分】を先にウレタン防水で仕上げます。
床面は防滑性ビニル床シートを貼りますので、ウレタンは少しだけ塗り込んでおきます。
ウレタンが乾きましたら、クラック処理をしてから床面・階段面にシートを敷いていきます。
今回はご要望で玄関扉の塗装もおこなっています。
それでは施工工程をご覧ください。
現場名 |
H様 廊下・階段改修工事 |
住所 |
大阪府柏原市 |
工事内容 |
タキストロンRA 防滑性ビニル床シート(長尺シート) |
施工前の状態です。廊下の床は塗装されています。
階段施工前の状態です。
階段の踊場です。
出入り口周辺になります。
まずは廊下や階段にたまったホコリをブロア(掃除機の反対で風がでるもの)で掃除します。
側溝部分です。ブロアで除去できなかった砂埃などラスターボウキ(小さいホウキ)で掃除していきます。
階段のササラ部分にプライマーを塗っていきます。
廊下もプライマーを塗っていきます。
ウレタン防水の下塗りであるプライマーが終了です。
プライマーを乾燥させてからクラックにコーキングを刷り込んでいきます。
立ち上がり部分の割れ箇所にもコーキングを刷り込んでいきます。
ウレタンを刷毛(ハケ)で塗っていきます。
天端部分にはローラーでむらなく塗っていきます。
ウレタンの完成です。
次はトップコートです。ローラーで塗れないところは刷毛で塗っていきます。
ローラーで塗れるところはキレイにローラーで塗っていきます。
廊下のウレタン防水完成です。
階段周りウレタン防水の完成です。水色の部分は上からシートを張るので問題ありません。
廊下床面です。既存の塗膜の脆弱部は撤去します。接着材溶剤系のため下地を浮かしてします可能性があるためです。
ノンスリップタイルの目地を樹脂モルタルで埋めた後の凸部をケレンしています。
クラックの入っていた箇所に接着材を塗る前に下地調整材タキボンド#601を擦り込みます。下地の微妙な動きを直接受けないようにする為です。
長尺シート仮敷状況。廊下の幅に合わせて裁断している様子です。
裁断が終わったシートを観音開きにして接着剤を塗布する準備をしています。
専用クシベラで接着剤を塗布します。
シゴキ棒でシートの下に入った空気をエア抜きします。
3点ローラーと言う道具で圧着します。
端部はスリーエースと言う道具で圧着します。
冬季はシートが固いので端部が反りやすい為、タッチファイヤーと言う道具で温めてからスリーエースで圧着します。
階段です。階段の幅に合わせて予めカットします。
クシベラで接着剤を塗布します。オープンタイムは季節により異なりますが30分前後です。
タキステップの段鼻部裏側にタキボンド#601を充填します。
階段コーナーの段鼻部が1番荷重がかかる為補強用の充填剤です。
スリーエースで角出します。冬季で硬ければこの際にもタッチファイヤーを使います。
端部を圧着します。
段鼻下部にブチルテープが付いているのでテープを剥がして圧着します。
シートとシートのジョイント部分が熱風溶接機により溶接棒を溶かして融着します。素材全てが塩ビで出来ているので融着により一体化します。融着した後は専用カッター(彫刻刀のようなもの)でツライチに仕上げます。
階段周りの端部にテープを貼ってシール材を打っていきます。
廊下周りも同様に端部にシール材を打ちます。
出入り口の端部。出入り口はシートを貼りっぱなしだと靴で引っかけて反ってきやすいので押え金物で固定します。
タキステップで納める方法もありますが写真のようなL型だとタキステップを留めで切って溶接した箇所が汚く見える事があるためお勧めではありません。直線でしたらタキステップもお勧めです。
階段の完成です。
階段踊り場。
廊下完成です。廊下・階段の床面が見違えるほど綺麗になりました。