漆喰工事
漆喰工事とは
漆喰は瓦と瓦の接着剤のような役割をしています。
漆喰も屋根の一部で雨風にさらされているため、屋根材と共に劣化していきます。この漆喰が古くなってしまうと接着効果が失われて瓦がずれたり、最悪の場合は落下してしまう危険性があります。
また、漆喰の劣化部分から雨が侵入し、雨漏りの原因になることがありますので早めのメンテナンスが必要です。
この漆喰は様々な所で用いられており、沖縄の赤瓦や姫路城の白漆喰で塗られた壁などが有名です。
主な工法
漆喰工事には大きくわけて2種類の工事があります。
漆喰つめ直し工事
比較的劣化が軽い時に行う工事で、瓦屋根の間にある劣化した漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直す作業です。
劣化状態がひどいと、漆喰取り直し工事が必要になり、工事費用が高くなります。
定期的にメンテナンスして、この時点で補修をできればメンテナンス費用も抑えられます。
漆喰取り直し工事
漆喰の剥がれや崩れが強い場合は、漆喰取り直し工事が必要になります。
屋根の頂上部分にあたる棟瓦を一旦取り外し、新しい漆喰をつめ直して、再度棟瓦を設置する工法です。
棟瓦が歪んだり、漆喰の剥がれがひどい状態で台風や地震などがあると容易
に棟が倒壊する危険も考えられます。
つめ直し工事に比べれば価格は高くなりますが、取り返しの付かない事態になる前
に早めに専門業者への相談・補修作業が必要です。
漆喰つめ直し工事流れ
古い漆喰の除去
古い漆喰をしっかり取り除いた後に、新しい漆喰を詰めていきます。
古い漆喰の上に新しいものを詰めると、すぐに剥がれ落ちる原因になるのできれいに清掃します。
新しい漆喰を詰める
漆喰を隙間なく、均一に塗ります。
外観を損なわない為にも表面をきれいにならす必要があるので職人の腕が必要です。この作業を劣化した必要箇所に行っていきます。
漆喰つめ直し工事後
漆喰は約20年持ちますので定期的なメンテナンスをしなが
らヒビが入った時などはすぐに補修し長く使えるようにしていく必要があります。
漆喰取り直し工事
棟瓦の一時撤去と古い漆喰の除去
屋根に設置してある棟瓦を解体します。解体後は古い漆喰やゴミが出ますので丁寧に清掃します。
解体した棟瓦は再利用するため、一旦移動します。
泥と漆喰で土台作り
泥と漆喰を利用し、再度土台を作り直します。この際に棟瓦を後で固定する為の銅線を設置しておきます。
棟瓦を設置
泥と漆喰で作った土台の上に移動していた棟瓦を戻して行きます。
銅線で固定
土台作りの際に仕込んだ銅線で、棟瓦を確実に固定します。
銅線で固定することで棟瓦の強度は強くなり、台風や地震に対する耐久性が向上します。
工事完了
周りを清掃し、漆喰が乾けば工事完了です。