屋根葺き替え(ふきかえ)工事とは
屋根葺き替え工事とはこれまでの傷んだ屋根材を取り外し、新しい屋根に乗せ替える工法です。
施工前 | 施工後 |
屋根材を一新できるので、建物自体の耐久性が向上し、寿命が延びます。
また、屋根材をはがすため、普段は見えない屋根裏部分の防水紙や野地板などの補修も同時に行うことができます。
屋根の葺き替えは、単に古くなった家に施工するだけではなく、耐震のためにされるお客様も増えています。
建物に屋根葺き替え工事は必要か?
・屋根のスレートに多数ひび割れがある
・棟瓦がずれ、瓦が不揃いである
・天井に雨漏りの跡がある
・屋根にコケやカビが生えている
・風が吹くと天井の方から異音がする
複数箇所にチェックが入る場合は専門業者に相談すること必要があります。
例えば雨漏りを放置していると、天井裏や壁紙がカビだらけになったり、深刻なケースでは天井や屋根が落ちてしまうことも考えられます。
手の施しようがなくなる前にできるだけ早急に専門家に点検してもらい、対処して いくことが必要です。
屋根葺き替え工事のメリット・デメリット
建物の寿命
下地・屋根材などが全て新しくなる為、建物の寿命が延びます。
耐震性
軽量瓦を選べば、建物の負荷が減り耐震力がアップします。結果、地震にも強くなります。
工事期間
屋根をめくる作業がありますので、カバー工法に比べ施工期間が長いです。
費用が高額
工事の性質上、塗り替えや補修工事と比べると、工事規模が大きいため費用がかさみます。
(撤去費、人件費、材料費など)
葺き替え工事は施工期間が長く、費用がかさむことは難点としてあげられますが、建物全体のことを長期的な視点で考えると経済的と言えます。
葺き替え工事の流れ
近隣のお宅へご挨拶
屋根の工事は騒音や粉塵が飛ぶなど、周囲にご迷惑になることがあります。
着工後にトラブルにならないように、事前にご挨拶に行かせていただきます。
施工前
築40年を超えるお家の屋根です。長い間、お家を守り続けた釉薬瓦。役目を終え新しい屋根材に代わります。
既存の屋根を解体、屋根瓦・葺き土の撤去
瓦・葺き土を降ろしていきます。高所からの落下は事故につながりやすいため手から滑らないよう注意しながら撤去していきます。
下地の状況確認
下地状況の確認です。幸いにも腐っている箇所や欠損している箇所はない模様です。
野地板の補強
屋根の強度をあげるために新しい野地板を取り付けていきます。
防水シートの貼付け
屋根材から仮に雨が侵入しても屋内には被害がないよう防水シートを貼付けていきます。これが完了すると雨が降ったとしてもひとまずは安心です。
桟木設置
新しい屋根瓦を取り付けるための下地材である桟木を設置していきます。
屋根材の設置
屋根瓦を取り付け、残るは棟部分のみです。
屋根葺き替え工事完了
屋根が新しく生まれ変わりました。
自治体の支援制度を確認
葺き替え工事は施工期間が長く、大規模な工事が必要なのでどうしても費用が高くなる傾向にあります。
しかし、老朽化した建物に安心して住み続けるには必要な工事となってきます。
自治体によっては耐震工事に対し、支援制度を設けているところがあるので、一度聞いてみるといいでしょう。