ここ最近ニュースで、外壁の落下の事故を見聞きするようになりました。
老朽化したビルマンションなどからタイルや外壁材などが落ちる事故です。
外壁が落ちた真下に通行人がいない場合は、不幸中の幸いですが、たまたま下で歩いてて落下物が当たった場合は大惨事となります。
脅す気は全くありませんが、建物の管理不十分ということで業務上過失致傷という可能性もあるんだそうです。
せめて浮いている箇所だけでも早急に対策をうたなければなりません。
外壁材(タイル・モルタル・石材)が落ちる原因
タイル・モルタル・石材。このような外壁部材が落ちる遠因としては、
【建物の揺れ】【施工不良】が多く、直接的な原因としては
・外壁材と躯体との接着が低下。
・クラック(割れ)からの雨水の侵入。
などが考えられます。
原因がどうであれ、タイルが建物の上階で浮いていたとしてもほとんど目視で確認することは出来ないでしょう。クラックも然りです。
今回ご紹介するのは4階建てのビルで外壁材が浮いてる事をお気づきになられ修理のご依頼をいただきました。
浮いている箇所のみの補修工事となります。
浮いているタイルを撤去して補修
建物は築20年を超えた4階建てのビルになります。元々はタイルを貼っていたのですが、何年か前かにその上から塗装をしています。
▼浮いている状態の外壁。接着力の弱まったタイル地の上から塗装した外壁になります。
▼タイルの上から塗装し引っ張り重量から浮いたこと、それに伴い割れから雨水が侵入したことが考えられます。
▼ビルの躯体から塗膜とタイルを剥がしていきます。
▼浮いていたタイル。これだけでもけっこうな重量です。昔のタイルは特に重いです。
▼プライマー塗布。
▼モルタル塗り。
▼周りの模様と合わした塗装仕上げ。部分補修ではありますがひとまず安心です。
今回は周りと違和感ないように塗装仕上としましたが、浮き箇所がタイルの場合はタイルの交換となります。下地から浮いている場合などでは注入工事なども必要になってくるケースもあります。