先日の6日、7日と鹿児島まで行ってきました。
目的は【日本塗装名人会(ジャパンペイントマスターズ)以下JPM】の会議に出席するためです。JPMはその名の通り全国の塗装専門店が所属している団体です。
会長は鹿児島県の㈲西谷工業の西谷社長になります。
ではこのJPM。一体どういった団体なのか?
一番の末端会員でありますが(笑)自分なりの解釈でお伝えします。
近年、ネットの発達によって様々な事が便利になりました。インターネットで本を注文すると当日に配達してくれ、パソコンの前で簡単な質問に答えると生命保険にまで入る事が出来、また何かの情報を調べたい時は文字を入力するだけで世界のありとあらゆる情報まで手に入れる事が出来るようになりました。
事実、弊社もこのインターネットの恩恵をあずかった業者の一つであり、過去を振り返ってみてもインタネットがなかったらお客様と出会う事もなく、そこには感謝しかありません。
ただ、このインターネットに関してここ最近、塗装業界だけの話で言えば『ある違和感』を感じていました。
それは、塗装工事の『と』の字も知らないインターネット業者が塗装専門家を名乗り塗装ホームページを開設しだしている事。
人の商売に横槍を入れる気など全くありませんが、結局困るのはそれと気づかず依頼する消費者側です。専門家でもない人間が専門家を名乗ってるわけですから。
たまに塗装工事を知らない人から『外壁塗装ってペンキを塗るだけでしょ?』と言われることがありますが(笑)いやいや、これがなかなか奥が深いんです。この塗料はここには塗ったらダメ。この塗料を使う時はこういうところに気を付けなければならない。など自分自身25年以上この仕事をしていますが知らない事も山ほどあります。
とてもじゃないですが昨日や今日インターネットの知識だけで理論武装した人間が答えれるほど簡単な世界ではありません。
それでも、そういうホームページが一般受けするのは
・ホームページの見せ方
・マーケティング能力
が優れているからです。
西谷会長は以前からこの事を危惧しており今回お声がかかったので参加する事となりました。
つまりですが、JPMは塗装工事を全く知らない消費者に『本物の塗装・本物の塗料』をお伝えしていく団体になります。
趣旨を説明する(有)西谷工業の西谷社長。
熱心に耳を傾ける会員の塗装業者さん。
急な集まりでしたので参加は少ないですが全国の塗装業者さん。
翌日は昼の飛行機で大阪に帰る予定でしたが、急遽西谷会長が段取りしてくださり【知覧特攻平和会館】まで行ってきました。西谷会長、一見コワモテに見えますが優しいんです(笑)
鹿児島中央駅から車で1時間。山道を超えて降り立った地は静寂で、上手く表現は出来ませんが空気が凛としています。
会館の前で群馬の(株)ミヤケンの宮嶋社長と記念撮影。
館内は写真撮影禁止ですので写していませんが、二十歳にも満たない少年兵が見せる出撃前の愛くるしい表情が印象に残りました。
帰りの車に乗り込む際、近所の子供でしょうか。キャッキャッと小さい男の子と女の子が遊んでいました。70年近く前、この同じ場所から零戦が飛び立ったとは思えない程、ほのぼのとした風景です。好きな仕事が出来、家族と仲間と同じ時間が過ごせる。何でもない事ですがありがたいですね。しみじみそう思います。